サンライズ出雲乗車
11月19日の深夜、正確にはもう日付が変わって翌20日午前0時の大阪駅。某所へ研修出張で、当日始発の新幹線で行ってもギリギリ間に合うのだが、せっかくの機会なのでサンライズ瀬戸・出雲に乗車することとしていた。
1ヶ月前にネット予約の10時打ちでA寝台シングルデラックスを狙うもあえなく敗退して、B寝台を押さえていた。大阪駅11番ホームは同駅の一番北側で、普段はサンダーバードなど北陸方面行きの特急が発車するところであり、これまで立ち入ったことがなかった。
同じ列車に乗る予定の客もそこそこいるようで、待合室はほぼ満席。ホームにもコンビニがあるのだがこの時間ではとうに閉まっている。改札外に深夜でも空いているコンビニはあるので、何か物資が必要ならそこで買っておく必要がある。
なお、深夜の発車時間までに大阪駅周辺で飲んで時間を潰そうと思っても、駅至近にある飲み屋は全部閉まっていてそれはできないので注意が必要だ。というわけで改札外で買った缶チューハイとスナック菓子を待合室で飲み食いしながら出発時間を待った、
ようやくサンライズ瀬戸・出雲入線。定刻どおりの運行。サンライズ瀬戸7両、サンライズ出雲7両が併結して14両になっているので、12両の新快速よりもさらに長い編成。
自分が乗るのは後ろ側のサンライズ出雲、それも最後尾となる1号車である。
車両側面の方向幕に燦然と輝く、サンライズ出雲・東京行きの表示。大阪駅で行先「東京」が示されるのは今やもうこの列車だけだろう。
実はこのサンライズに乗るのは初めてではなく、20年ほど前にリレーマラソン大会に出場すべく富士駅まで乗ったことがある。だが、その際はケチってノビノビ座席というカーペット敷の雑魚寝部屋を利用しており、全然眠れなかった。そこで今回は奮発して個室寝台を予約した次第。なお、乗った当時はまだこのブログも始めていなかったので、記事は残っていない。
列車内に乗り込んでいきなり戸惑ったのは、指定券に書かれた11番のドアを開けると二段ベッドの部屋だったこと。一人分しか予約していないはずなのに間違ったか、と思ったが、そうではなく、この部屋は一両中に2室しかない、「シングルツイン」という部屋で、一人分の予約でも利用できるし、二人まとめて予約すれば(もちろん料金も二人分必要)二人で利用できる個室、であるようだ。
それ以外の個室は、基本二階側か一階側のいずれかのフロアに分かれているのだが、この部屋だけ、出入り口に一番近いところで、一階と二階が分かれる手前の平屋部分にあるのだ。
こちらは二段ベッドの下の段。寝巻きと薄手の毛布が用意されている。さすがは寝台特急料金を徴収しているだけのことはある。
窓の外はちょうどホーム床面の位置あたり。
こちらは二段ベッドの上の段。窓が天井付近まで回り込んでいて眺めが良い。こちらを利用することとしよう。
なお、当然ながら窓にはブラインドカーテンが付いていて寝るときは閉める。最初わからずに手で動かしたが、窓の横にスイッチがあって電動で開閉できる。
車両入口付近にある、車内の配置図。先に述べたとおり、1番と11番だけは一階二階にフロアが分かれる手前にあり、残りは9室ずつそれぞれ一階と二階に割り振られ、この車両に全部で20室ある。平面に描かれているが、一階二階に分かれる部分が立体的に見えるよう工夫されている。
部屋で晩酌をできるよう酒も買い込んでいたが、もう時間も遅いので歯を磨いで寝ることにした。だが、案の定寝れない。興奮してテンション高いこともあるのだが、やはり新幹線に比べると揺れが気になる。サンライズは2M5T、つまりモーターの付いた動力車2両、モーターのない付随車5両で1セット(瀬戸と出雲なので☓2)なのだが、自分の乗った1号車は付随車、モーター音やコンプレッサー音が無いのはいいことだが、列車が加速するたびにワンテンポ遅れてグッと引っ張られる衝撃、減速するたびに前の車両にガッと追突するような衝撃がやたら気になって、しょっちゅうではないのだが、ようやく眠れそうかなというときにこれらの衝撃が襲ってきて、結局はよく眠れなかった。
列車は大阪を出ると静岡まで停車駅は無い。途中いくつかの拠点駅では、ドア扱い無しの運転停車もあった。20年近く前に乗った際は、窓の外を見て何駅かを推測するしか無かったが、今はスマホのグーグルマップで現在位置を出せばすぐ分かる。
今回の下車駅、横浜が近づいてきたあたりで夜が明けた。あいにくの雨。並行して走る通勤電車がJR東日本の車両になっていて関東に来たことを実感。既に通勤ラッシュは始まりつつあり、ごった返したホームを高い位置から見下ろしながら通過するのは優越感がある。
横浜駅到着。先行列車遅れのあおりを受けて10分ほど遅れての到着。車両壁面に描かれたロゴマークを撮る。車両形式はクハネ285。
大阪駅乗車時にはホームの端ギリギリで撮れなかった最後尾。慌ててたのでピントが合っていない。
さて、このサンライズにまた乗れる機会はあるだろうか。
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