恩師、神になる
このブログ記事内でも時折「恩師」として言及のあった、小学生の時の担任の先生が亡くなられた。享年92とのことで、大往生とまではいかないものの、長生きはされた方だろう。
小学生時代の同級生で構成されたLINEグループにも加わっていたおかげで、訃報を早々に受け取ることができ、急遽仕事はお休みをいただいて告別式に参列すべく、一路東京へ向かった。
式場は江戸川区船堀。最寄りは都営新宿線船堀駅となるので、慣れない乗り継ぎ。東京から丸ノ内線で淡路町、そこで都営新宿線の小川町に乗り換えができる。
千代田線の新御茶ノ水も含め3駅乗り換え可能というのはずいぶん昔から地下鉄路線図で目にしていたが、実際に利用するのは生涯初かもしれない。
相応の御年での逝去ということで、参列者は御親戚一同以外はさほど多くはなかったが、その中でも自分を含む小学生時代の教え子が5人ほどは集まっていたというのはすごいことだ。卒業から38年は経過しているのだから。前日の通夜にも複数名参列していたらしい。
というわけで、最後にお棺を車に乗せる際、教え子さんもどうぞということで一緒に担がせていただいた。いよいよこれでお別れである。先生、お世話になりました。
式を終え、地元に残っている同級生が車で来ていたのに便乗させてもらい、小学生時代の思い出の地・西葛西へ。移動前、船堀の街なかにひときわ高いタワーがあったのであれは何と聞くと、タワーホール船堀という江戸川区の複合文化施設で、通称「船堀タワー」だそうだ。
後で調べてみるとできたのは1999年ともう既に20年は軽く超えているが、自分が江戸川区を去ったのは1986年のことだから、まだ影も形もない頃だ。そもそも都営新宿線が船堀までやってきたのが1983年、これはかすかに覚えているが、そこから篠崎までの延伸が1986年で既にいなくなった直後の話。その後1989年に本八幡まで延伸され現在に至る。当時は田舎の未開の地だった船堀も、その後は発展して今度は江戸川区役所がこの船堀に移転する予定だそうだから聞いてびっくりした。
さて西葛西の駅前に移って、悲しいけれどお腹はすくということで、同級生らとともに献杯の飲み会。これまでは、先生の誕生日を期に同級生らからお花を渡しに行っていたそうだが、もはやそれもできなくなった。では今後どうしようかということで、これからは先生の命日を鍵として来れるメンツで集まろうということになった。その時一人が言った言葉が心にストンと刺さった。
「先生は、神様になったから」
なるほど、納得だ。大阪からだとそう頻繁には来られないが、機会があればまた西葛西を訪れたいものだ。神となった恩師を偲びながら。
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