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たいわん紀行(総括編・1)

20230803_018月初頭、俄かに台湾へ家族旅行へ向かうこととなった。というのも、本来は結婚10周年記念で海外旅行をという構想があったのだが、その当該年の2020年には新型コロナが直撃、旅行どころではない情勢で、これを見越して準備していた私と次男坊のパスポート有効期限が今年中に期限切れという事態となり、行くならいま、どこがいいかは近場で魅力もある台湾へ、となったものである。

関西空港へたどり着いたはよいが、飛行機の出発は遅れることとなった。

20230803_02というのも、出発日8月3日時点で台風6号が沖縄あたりを直撃中で台湾に近づきつつあり、台湾の空港自体はまだ稼働しているものの、台風を回避するためか航空路が混雑しており、当初の案内では3時間遅れとのアナウンス、その後は1時間遅れに変更と、ドタバタの状況であった。

20230803_03ちなみにこちらの進路予想図はもうしばらく後のものだが、驚くべきことに台湾に近づきはしたものの直撃はなく、急に方向転換して台湾からは離れていくことになった。

着陸地点の桃園空港も強風域にはかかったものの、不幸中の幸いで風向きがちょうど滑走路正面だったため、空港の閉鎖はなかった。ただし、着陸間際の揺れは相当なもので、子どもたちも顔面蒼白になりながら何とか耐えていた。

降りてしまえばこっちのもので、空港で現地の台湾ドルに両替、台湾で使えるSIMカードの入手(5日間、データ通信のみなら容量無制限で300ドル(約1500円)とかなり安い)、本当は持参したSIMフリーのモバイルルータで拾うつもりだったがうまく行かなかったので自分のスマホのSIMを差し替えて相方のスマホはテザリングでぶら下がる形とした。

また、台湾の交通系ICカード(現地語では「ヨーヨーカ」、日本語なら「ゆうゆうカード」)も入手の上、MRTで台北中心部へ向かう。それにしても、台風接近ということもあり、空港も駅も人は閑散。ホテルにたどり着いたが、その日は何か観光という余力もなく、ホテル近くの中華料理をテイクアウトして夕食となった。
20230804_01翌日8月4日。記事の日付とはずれるがこのまま記載。台北市内は雨は降っていない。さほど強風でもない。

朝食を入手すべくホテル近くのコンビニに向かうまでの間に通りかかった路地を撮影。結構早くから特に食材関係の店が営業している。

20230804_02この日の早朝にネット通販で台湾新幹線の海外旅行客向け乗り放題パスを購入したのだが、引き換えはできても利用は翌日以降でないと不可ということがわかり、この日は台北から北東方向にやや離れたところにある、有名な観光地「九份」を訪れることにした。夜景が特に美しいと言われているが、混雑もその分激しいとのことなので、あえて平日(この日は金曜日)の日中早めの時間帯で裏をかく作戦。

台北から直行バスもあるようだが、ここはあえて鉄道(在来線。台湾では「台鐵」と言われる。なお、鉄道編は別項にてまとめることとする。)を選択、普通電車に1時間弱ほど揺られて瑞芳(ルイファン)駅へ、そこからタクシーで九份老街へ向かった。クネクネの急な山道を登っていく。下から登っていく方向もあるが、おそらく楽だろうということで高い方から降りていくルートに。

20230804_03そもそも九份というのがどういうところなのかもろくに知らずに訪れたのだが、昔々に金鉱山があってその麓で栄えた町並みが、鉱山閉鎖とともに寂れていたところ、当時のレトロな雰囲気が残ったままということが観光資源として再発見されて一大観光地として脚光を浴びているということだそうだ。

狭い路地の両脇に飲食や土産物を中心とした店が居並ぶ様は、京都の錦小路を彷彿とさせる。ただし、山の斜面に展開しているので階段の箇所も多い。時間帯を工夫したこともあってさほどは混雑していない。こんな狭い道だが荷物輸送のバイクが通り抜けたり、何故か店で犬が飼われていることが多く、そうした犬が人に紛れて闊歩するなど、随分と猥雑な雰囲気。

やや昼ごはんには早かったが子どもらがお腹すいたというので飲食店に入る。魯肉飯や肉団子のスープなどをいただく。しばらくしたら客が増えだして満席に。早めに入っといて正解だった。

20230804_04階段を下っていくと、ルートから脇にそれた一角にカメラを構える観光客が立ち並んでいた。何だろうと寄ってみると、その一角から居並ぶ店を眺めると、よく九份の観光ガイドに出てくる風景ズバリのものが現れた。ああ、あれはここから撮っていたのねえということがよくわかった。思ってたのとはだいぶ違ったが、現物を見られて満足、納得。

夜にでもなればなお一層「千と千尋の神隠し」に出てきそうな雰囲気となるのだろう(ちなみに、ジブリ自体は、ここがモデルではないと表明している)。そういえば土産物屋でもジブリグッズ、とりわけカオナシなどの千と千尋系をよく見かけた。
台北に戻ってこの日の後半戦は北投温泉に向かうが、温泉編もまた別項の記事にまとめた。
20230804_05
滞在2日目の夜は、天候も落ち着いたこともあり、ホテルから歩いて程なくの所にある夜市に出向いて晩ごはんに。これもグルメ編を別項としてまとめている。
総括編・2に続く)

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