京都競馬場&サントリー京都ビール工場見学2023
連休最後のこの日、子供の保育所同窓生つながりのイベントで、当初は天王山ハイキングを予定していたが、あいにくの雨のため、傘番組として京都競馬場ツアーに差替えとなった。
阪急西山天王山駅から直行バスで淀川を渡り、案外時間もかからず到着。この京都競馬場、2020年からしばらく改修工事が行われており、先月2023年4月にグランドオープンしたばかりという状況で、連日満員だったそうだが、この日は雨のためだいぶ閑散。
入場料が必要(子供は無料らしい)で、現金払いだと200円だが、会員登録してキャッシュレス決済だと券売機にも並ばず100円で済むとのことでその場でスマホ手続きを(相方らが)したのだが、UIが分かりにくいのかだいぶ手間取る。
実は京都競馬場に来ること自体は初めてではなく、2009年に訪れた記録が残っている。それもレース観戦ではなく、人間自身がコース上(ダート)を走る特別イベントに出場したのであった。というわけで、馬券を買ってレースを見るのはこれが初めてとなる。
初心者向けに無料で馬券の種類や買い方をレクチャーしてくれるコーナーがあったので、そこで説明を聞いてからトライ。マークシート式の購入用紙に、レース番号、馬券の種類、投票する馬の番号をマークして、販売機に投入。子供らもめいめいマーク(※当然ながら未成年者が馬券購入はできないので、子供らは予想・マーク塗りつぶしまでで、購入は大人が行う)。
そしていざ外に出てレース観戦。コースはめちゃめちゃ広くて、ゴール地点からだとスタートの様子は全然見えず、巨大なオーロラビジョンに映し出される映像で見る。いったんスタンド前を通過して、向こう側に回るが、第三コーナのあたりはだいぶ坂になって登っているのがわかる。これが淀の坂といわれるこのコースの特徴らしい。そして再びスタンド前に戻ってきてラスト勝負。閑散気味の観客とはいえそれでも周囲から大きな声援、歓声が沸き起こる。
何レースか予想して買って観戦して、を繰り返したが、自分は全然当たらず、ビギナーズラックすら無し。まあ、単勝とか簡単な種類ではなく、いきなり三連複とかの難しめの種類をチャレンジしたのが無謀なわけだが。連れの子供らが買った、じゃなかった、予想した馬が勝ったケースもあったようで、えらく大はしゃぎだった。嗜む分には大いに結構だが、どハマリすることの弊害も職業柄よく知っているため、自分はやや冷めた目で見てしまう。やはり馬券よりも株券・証券を買うほうが性に合っているようだ。
イマイチ没入できない理由にはもう一つ思い当たる節があって、かつて自分がマラソン全盛期で入れ込んでいた頃に看破した、(特にタイムを追求するタイプの)マラソンとは、競馬馬を育成するゲームであり、その際ランナーは、馬主・調教師・騎手・馬自身の一人四役をこなしてレースに臨んでいる、という理論である。馬券を買って観戦するのは、そうした努力を他人(他馬?)が行ったことのレース結果を単に予想して見るだけ、ということになり、若干の物足りなさを感じてしまうのであった。
昼食は競馬場建物内のフードコートで購入したが、牛丼もやや高めの観光地価格、スキー場ほどのボッタクリではないというレベル。これで天気が良ければ、きれいだし広々として緑も多いし、屋台も出ていて賑やか(この日は閑散)なのだろうけれど、もし晴れていたら超満員で子供らを引き連れての場内移動は困難を極めただろうし、そもそも好天ならハイキングに行っているわけだから、ここにはいなかっただろう。
さて、競馬場を後にして、この日のメインイベントである、サントリービール京都工場へ向かう。ハイキングも競馬場も実は前座だったのだ。競馬場からの直行バスではなく、京阪淀駅から出ている路線バスに乗ると、ビール工場近くのバス停で降りることができる。
これも雨のためか、自分らの予約した時間帯での見学者は少なめで、我々保育所同窓生チームの他に一組のグループ程度であった。
ビール工場見学自体は、生涯成績でいえばもうとうに2桁に達しているが、コロナ禍以降の訪問はおそらくこれが初めて。
製造工程の基本は変わらないのだが、展示内容や演出の方法などちょっと以前と変わったなというところがいくつかあった。見せ方も徐々に進化しているということだろう。
一通り見学を終えたあとはお楽しみの試飲タイム。これも前と違うなと思ったのは、最初の1杯目はスタンダードのプレモルを受け取って、その次はテイスティング用の小さなグラスが3つセットになった状態で、スタンダード、香るエール、マスターズドリームの3種類を飲み比べた上で、最後に3つの中から一番気に入ったものを1杯リクエスト、という形になっていた。
自分はマスターズドリームを選択。感覚としては、一番最初に香るエール、中盤はスタンダード、終盤にマスターズドリームで締めたいという気がする。ところが、飲み比べ用のシート解説を見ると、アルコール度数がそれぞれ香るエール6.0%、スタンダード5.5%、マスターズドリーム5.0%と、意外にも一番濃くて重いと感じるマスターズドリームが一番度数は少ないのだった。
試飲時間は20分間しかなく、結構ペースを上げないと時間切れとなる。現に同行者でラストの1杯を頼めないまま終わった人がいた。
今回の見学で感心したことの一つが、配られる冊子の中に、お酒は適量に控えましょうと呼びかけるものが入っていたこと。以前から私もことあるごとに述べている、アルコール処理能力は遺伝で決まっているのだから飲めない人に飲ませたらアカンということも解説されていた。また、飲める体質だとしても程々の適量に抑えましょうと推奨していた。
お酒を売って儲ける企業でありながら、飲め飲めとけしかけるのではなく、適正量を勧めるという姿勢は好感が持てた。というか、その昔試飲タイムで上限規制が無かった頃、ラン仲間で見学に押しかけて、試飲時は何杯お代わりができたかの数を誇っていたという行為は、今にして思えば恥ずべき蛮行だった。酒量を競い、度数の高さを自慢するのは今や野蛮人である。安酒を浴びるように飲むのではなく、いいお酒を少しずつ嗜むというのが大人というものだ。
さて、試飲時の僅かな時間では話足りないということで、河岸を変え、JR山崎駅前のカフェにて二次会に突入。チキン南蛮が評判だそうだが、ここはあえてスタンダード鶏唐揚に角ハイボール。ちょい飲みセットとして加えられた惣菜の一品がまた美味。こうして充実した連休最終日を終えたのであった。
阪急西山天王山駅から直行バスで淀川を渡り、案外時間もかからず到着。この京都競馬場、2020年からしばらく改修工事が行われており、先月2023年4月にグランドオープンしたばかりという状況で、連日満員だったそうだが、この日は雨のためだいぶ閑散。
入場料が必要(子供は無料らしい)で、現金払いだと200円だが、会員登録してキャッシュレス決済だと券売機にも並ばず100円で済むとのことでその場でスマホ手続きを(相方らが)したのだが、UIが分かりにくいのかだいぶ手間取る。
実は京都競馬場に来ること自体は初めてではなく、2009年に訪れた記録が残っている。それもレース観戦ではなく、人間自身がコース上(ダート)を走る特別イベントに出場したのであった。というわけで、馬券を買ってレースを見るのはこれが初めてとなる。
初心者向けに無料で馬券の種類や買い方をレクチャーしてくれるコーナーがあったので、そこで説明を聞いてからトライ。マークシート式の購入用紙に、レース番号、馬券の種類、投票する馬の番号をマークして、販売機に投入。子供らもめいめいマーク(※当然ながら未成年者が馬券購入はできないので、子供らは予想・マーク塗りつぶしまでで、購入は大人が行う)。
そしていざ外に出てレース観戦。コースはめちゃめちゃ広くて、ゴール地点からだとスタートの様子は全然見えず、巨大なオーロラビジョンに映し出される映像で見る。いったんスタンド前を通過して、向こう側に回るが、第三コーナのあたりはだいぶ坂になって登っているのがわかる。これが淀の坂といわれるこのコースの特徴らしい。そして再びスタンド前に戻ってきてラスト勝負。閑散気味の観客とはいえそれでも周囲から大きな声援、歓声が沸き起こる。
何レースか予想して買って観戦して、を繰り返したが、自分は全然当たらず、ビギナーズラックすら無し。まあ、単勝とか簡単な種類ではなく、いきなり三連複とかの難しめの種類をチャレンジしたのが無謀なわけだが。連れの子供らが買った、じゃなかった、予想した馬が勝ったケースもあったようで、えらく大はしゃぎだった。嗜む分には大いに結構だが、どハマリすることの弊害も職業柄よく知っているため、自分はやや冷めた目で見てしまう。やはり馬券よりも株券・証券を買うほうが性に合っているようだ。
イマイチ没入できない理由にはもう一つ思い当たる節があって、かつて自分がマラソン全盛期で入れ込んでいた頃に看破した、(特にタイムを追求するタイプの)マラソンとは、競馬馬を育成するゲームであり、その際ランナーは、馬主・調教師・騎手・馬自身の一人四役をこなしてレースに臨んでいる、という理論である。馬券を買って観戦するのは、そうした努力を他人(他馬?)が行ったことのレース結果を単に予想して見るだけ、ということになり、若干の物足りなさを感じてしまうのであった。
昼食は競馬場建物内のフードコートで購入したが、牛丼もやや高めの観光地価格、スキー場ほどのボッタクリではないというレベル。これで天気が良ければ、きれいだし広々として緑も多いし、屋台も出ていて賑やか(この日は閑散)なのだろうけれど、もし晴れていたら超満員で子供らを引き連れての場内移動は困難を極めただろうし、そもそも好天ならハイキングに行っているわけだから、ここにはいなかっただろう。
さて、競馬場を後にして、この日のメインイベントである、サントリービール京都工場へ向かう。ハイキングも競馬場も実は前座だったのだ。競馬場からの直行バスではなく、京阪淀駅から出ている路線バスに乗ると、ビール工場近くのバス停で降りることができる。
これも雨のためか、自分らの予約した時間帯での見学者は少なめで、我々保育所同窓生チームの他に一組のグループ程度であった。
ビール工場見学自体は、生涯成績でいえばもうとうに2桁に達しているが、コロナ禍以降の訪問はおそらくこれが初めて。
製造工程の基本は変わらないのだが、展示内容や演出の方法などちょっと以前と変わったなというところがいくつかあった。見せ方も徐々に進化しているということだろう。
一通り見学を終えたあとはお楽しみの試飲タイム。これも前と違うなと思ったのは、最初の1杯目はスタンダードのプレモルを受け取って、その次はテイスティング用の小さなグラスが3つセットになった状態で、スタンダード、香るエール、マスターズドリームの3種類を飲み比べた上で、最後に3つの中から一番気に入ったものを1杯リクエスト、という形になっていた。
自分はマスターズドリームを選択。感覚としては、一番最初に香るエール、中盤はスタンダード、終盤にマスターズドリームで締めたいという気がする。ところが、飲み比べ用のシート解説を見ると、アルコール度数がそれぞれ香るエール6.0%、スタンダード5.5%、マスターズドリーム5.0%と、意外にも一番濃くて重いと感じるマスターズドリームが一番度数は少ないのだった。
試飲時間は20分間しかなく、結構ペースを上げないと時間切れとなる。現に同行者でラストの1杯を頼めないまま終わった人がいた。
今回の見学で感心したことの一つが、配られる冊子の中に、お酒は適量に控えましょうと呼びかけるものが入っていたこと。以前から私もことあるごとに述べている、アルコール処理能力は遺伝で決まっているのだから飲めない人に飲ませたらアカンということも解説されていた。また、飲める体質だとしても程々の適量に抑えましょうと推奨していた。
お酒を売って儲ける企業でありながら、飲め飲めとけしかけるのではなく、適正量を勧めるという姿勢は好感が持てた。というか、その昔試飲タイムで上限規制が無かった頃、ラン仲間で見学に押しかけて、試飲時は何杯お代わりができたかの数を誇っていたという行為は、今にして思えば恥ずべき蛮行だった。酒量を競い、度数の高さを自慢するのは今や野蛮人である。安酒を浴びるように飲むのではなく、いいお酒を少しずつ嗜むというのが大人というものだ。
さて、試飲時の僅かな時間では話足りないということで、河岸を変え、JR山崎駅前のカフェにて二次会に突入。チキン南蛮が評判だそうだが、ここはあえてスタンダード鶏唐揚に角ハイボール。ちょい飲みセットとして加えられた惣菜の一品がまた美味。こうして充実した連休最終日を終えたのであった。
| 固定リンク
「グルメ・クッキング」カテゴリの記事
- つけ麺うまし(2024.09.08)
- 夏休み終わりのスイカ割り(2024.08.24)
- さどしま紀行(グルメ編)(2024.08.03)
- 灘温泉(水道筋店)再訪2024(2024.05.05)
- 油そばまぜそばロマン(2024.04.28)
「旅行・地域」カテゴリの記事
- さどしま紀行(総括編・3)(2024.08.03)
- さどしま紀行(総括編・2)(2024.08.02)
- さどしま紀行(温泉編)(2024.08.03)
- さどしま紀行(グルメ編)(2024.08.03)
- さどしま紀行(総括編・1)(2024.08.01)
コメント