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皆既月食&天王星食2022

221108_12022年11月8日、皆既月食となり、この日晴天が多かった日本各地でも観察することができた。国立天文台によれば、皆既食となるのが19:16、皆既食の終了が20:42と、地球本影のかなり真ん中近くを通るので長めである。

1年前のほぼ皆既日食でも用いた一眼レフカメラ・ニコンD5600に今回も出動させ、まだ部分食の状態のときに撮ってみたら、イマイチ。まだ明るい部分は白飛びし、逆に欠けてきた部分は真っ黒で、肉眼での見た感じとだいぶ違う。

肉眼での観察には、こういう時ぐらいしか出番のない双眼鏡、ニコン・エスパシオ10*40を用いた。

221108_2しかし、皆既食となってから改めて撮ってみると、結構よく撮れている。肉眼での見た目よりはだいぶ明るめに写っているが、クレーターなどもよくわかる。

それで、今回の皆既月食で特筆すべきは、この皆既食中の月の後ろに天王星が隠れる天王星食が同時に起こることである。過去同じ現象が起きたのは何と442年前の1580年とのこと。そして今後同じ現象が起きるのは322年後の2344年と、一生に一度どころではない超激レアイベントなのだ。

天王星の潜入開始時刻は観測地によって異なり、国立天文台サイト情報によれば京都で20:32。大阪でもこれとほぼ同じ時刻だろうということで待ち構える。双眼鏡で見れば、確かに天王星も月のすぐそばに見えている。というか、これが天王星だとまじまじと観るのは生まれて初めてかもしれない。

双眼鏡で見れば天王星はわかるが、カメラのファインダーでは確認できない。というわけで大体の時刻で当てずっぽうに何枚か撮ったうちのワンショットがこれ。奇跡的に潜入開始の瞬間が撮れていた。(画像クリックで、トリミングしたのみの、生の解像度画像を表示)

それにしても、月食の時刻に関しては観測地がどこであっても違いはない(ただし、月の見かけの高度や方位は異なる)一方、天王星食の時刻は観測地でだいぶ差が出るというのは面白い。位置関係を考えれば当然ではあるが、いい地学の問題に使えそうだ。

さて、約300年後の同イベントを、我ら人類の子孫は平和裏に眺めているだろうか。

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サンダーバード・京都〜大阪

221106_1日曜日の昼下り、この日は特に予定も無かったのだが、次男坊が「ボクはどうしてもサンダーバードに乗りたい」とたっての希望があり、短い距離でもいい、ということだったので、京都ー大阪間だけ乗る、という贅沢な旅に出掛けた。

京都駅に着いて、サンダーバードは1時間に1本しかなく、だいぶ待ち時間があったので、京都駅ビルで時間をつぶす。ビル屋上に行ってみたら、テラスになっていて遠くを見渡せる。これは駅南側の方面。穏やかに晴れていい天気。

221106_2屋上庭園「大空広場」として無料開放されており、竹藪なども設えてあった。京都駅は何度も利用しているが、ここに来たのは初めてかも知れない。

221106_3そろそろ電車の時間ということで、だいぶ余裕をもって京都駅7番ホームへ。

221106_4隣の6番ホームには、京都駅始発で東海道線、山陽線、智頭急行線を経由して鳥取方面へ向かうディーゼル特急「スーパーはくと」が停まっていたので、こちらでもパチリ。

221106_5お待ちかねのサンダーバード22号がホームに入線。

221106_6次男坊初めてのサンダーバードに乗れてご満悦。乗ったぞ、という証拠写真を残しておく。

221106_7今回のサンダーバード特急券は、J-WEST会員向けのチケットレスサービスを利用したので、大人指定席で何とたったの450円。(※ただし子どもの設定無し。今回は幼児で小児運賃すら不要の子連れだったからこそできた芸当。)

通常価格だと自由席特急券で660円、指定席だと1190円もかかってしまうから、これはかなりのディスカウントだ。クレジットカードをJR西日本発行のJ-WESTカードにして、さらにネット会員登録をしてネット予約をすれば、この割引の恩恵を受けられる。

しかもネット予約でチケットレスなら、何度予約内容を変更しても手数料は一切かからない。実際、この日の予約も、最初は時間を間違えて1時間あとの列車を予約してしまっていたが、ちょっと前に気がついて変更して事なきを得た。

221106_8車窓は新快速が走る外側線と同じなので特に変わるところはない。向日町操車場にウエストエクスプレス銀河が休んでいたのでパチリ。

新快速は必ず止まる高槻駅も高速でぶっ飛ばしながら通過、というのが普段にない体験だったか。

221106_9居心地が良すぎたか、終点大阪手前で次男坊は眠りそうになったが無事到着。30分足らずの短い旅でしたが、念願のサンダバ乗れてよかったね。

よく考えれば、遊園地のアトラクションに比べれば相当にコスパのいいイベントだったかもしれない。

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第25回全国視覚障害者駅伝大会

221103_1今年もOSAKA EKIDEN in 長居 兼 第25回全国視覚障がい者駅伝大会に昨年に引き続き参加。第7波のピークは過ぎてちょうど谷間の時期ではあるが、相変わらずのコロナ禍で、特に晴眼者一般参加のチーム数は低調のようだ。

例年は10月末の日曜日開催だったと思うが、今年は文化の日の開催で、しかもメインスタジアムではなくサブトラックが会場となっていた。空き状況の都合だろうか。晴れの特異日ということもあり天気は快晴、暑いぐらいの日和。

自分は例によって東京のレジェンドチーム、Y氏の伴走を担当。ただし、当初は3区の予定だったが、飛道具・現役パラリンピアンH氏が故障で1区を走れなくなり、元パラリンピアンF氏が1区と3区を兼任、私らはアンカー4区に急遽変更となった。それで、ダブって走るとチームはオープン参加扱いになるそうだ。

そんなこともあろうかと、この年は珍しく駅伝前に職場での昼休みラン練習を何度か行い、キロ4分半で3km連続走行を余裕を持ってできる程度には仕上げておいた。で、実際の伴走では6.6kmを31分50秒。もし視覚障害の部であったなら区間5位相当、チーム全体の記録は4位相当というところだった(オープンを除いた視覚障害の部は全部で17チーム)。

221103_2時系列は前後するが開会式のワンシーン、この日最も注目と人気を集めたのは、アテネ五輪女子マラソン金メダリストの野口みずきさん。やはりオリンピアン、しかも金メダリストとなるとオーラが違う。ゲストランナーとして駅伝も走り、周囲からの声援が寄せられる。

他の参加者達も一緒に写真を撮らせてもらった事例が多数ある模様ということを、後日のFacebook等で知る。「華がある」というのはまさにこういうことなのだなと実感。

221103_3さて、例年であればチームの関東帰還前に飲み会がお約束であったが、この日は地元自治会の文化祭と重なり、その撤収作業を手伝えとの指令が下っていたため、閉会式すら見ずにお先に撤収となった。

ここでふと大阪メトロ長居駅にホームドアが設置されていることに気がつく。今年からかと思って調べてみると、2021年には完成しているようなので昨年にはもうあったのか。ここに限らず、近年あちこちの駅でホームドア設置が進んでいる。特に視覚障害者にとっては、転落事故を防ぐ非常に大事なツールなので、普及するのはありがたい話である。

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