埼玉・大宮弾丸ツアー
今回の鉄道博物館訪問については、さすがに日帰りは無理ということで、シルバーウイーク中の一泊二日として宿を予約していたが、直前になって台風14号が立ちふさがった。
どう見ても直撃で中止やむなしかと思っていたが、どうやら進行速度の予測にブレがあって、近づくほどに当初予想より後ろ倒しにズレていったため、三連休最終日に早めに帰れば逃げ切れると判断、決行と相成った。
朝3時起きで出発準備、夜間割引を狙って4時前に茨木ICから名神に乗りこむ。運転を相方氏と交代しながら新名神、伊勢湾道、新東名と経由して、少々の雨に降られる程度で順調。そして御殿場から先は未知のゾーンへ突入。
神奈川県内に入り東名のみになったあたりから、台風の取り巻きと思われる雨雲で時折とんでもない土砂降りに遭遇。前がよく見えないのと、急激な雨で水溜まりができたためか、スリップして事故りたての車もいて、その横をすり抜ける。
東京ICから首都高に入るが渋滞気味。そしてナビの案内をよく見ると、この先で二重のループを描くルートが示されていた。
何じゃこりゃあ、と思ったら、これが大橋JCTなるものらしい。円筒状の施設に上り下りのらせん状の坂道がさざえ堂のように組み込まれており、クロスする2路線各方面全てに移動可能というとんでもないジャンクションだ。
後から改めて構造を眺めても訳がわからないが、実際に走ったときは3号渋谷線から東北道方面へ向かうというミッションで、この場合赤く塗られたレーンにひたすら従えばいいという状況で、案外分かりやすかった。
トンネルが続いたあとはさいたま新都心西まで首都高行けて、そこから鉄道博物館は程なくというところ。子供たちのトイレ休憩でタイムロスはあったが、それでも11時過ぎには鉄博にたどり着いた。
以下、前項の鉄道博物館訪問後のエピソード。この日は西川口駅すぐ近くのホテルに泊まる。ホテルといっても、元はマンションだった建物を宿泊施設に改装したもののようだ。
口コミでは駅や線路が近すぎてうるさいとの評もあったが、窓は二重化の改造がなされており閉めておけばさほど気にならなかった。むしろ、眼下に京浜東北線と宇都宮線・高崎線の列車がバンバン通るのは、ジュニア達にとっては最高のアトラクションになった。
翌日。台風は既に九州に上陸しており、なるべく早く帰ることにはしているが、さすがにイベント何も無しではかわいそうなので、西川口から一駅だけ電車にのって、川口駅に向かうことにした。
京浜東北線のE233系にジュニア達はもちろん初乗車。
駅で電車が接近する時のメロディを聞いて「あ、お父ちゃんの携帯の音が鳴ってる」というが、息子たちよ、逆なのだ。このJR東日本のATOS(自動音声案内)の音をお父ちゃんはわざわざ携帯着メロに設定しているのだ。
川口駅のすぐ近くに、川口西公園(リリアパーク)という公園があり、トレインビュースポットにもなっているということでここを訪れたのだ。
公園の方が線路より一段高くなっているので見晴らしがいい。長男坊もカメラを構える。
公園なので遊具もある。すべり台は前日からの雨で濡れて使えないが、この時点では拍子抜けするほど穏やかに晴れている。時おり風が強く吹く程度。
そしてこの後想定外のトラブル(?)に巻き込まれる。
遊具近くのベンチに佇んでいた人物が、どうやらハムスターらしき動物の入ったケージを置き去りにしたようなのだ。
私は子供らの近くにいたのでよくわからなかったが、やや離れて傍観していた相方氏が気づいて、立ち去った人物を追いかけて話しかけるも、「私じゃありません、よかったら持っていてください」という趣旨のことを述べたらしい。
後段の物言いに引っ掛かるところがあり、やはりこれは意図的な置き去りではないか、このまま放置だとハムスターが死んでしまう、ということで、川口駅前の交番に届けた。いや、正確にいうと、このカゴは持っていかずに、交番に申し出てお巡りさんをこの場所に案内して、警察に回収してもらった。
ここが重要なポイントで、私らが持っていてしまうと、私らが拾い主ということで届け出て、落とし主からの謝礼をもらったり、落とし主が現れなかったら落とし物自体をもらう権利が発生するのだが、本件ではそれってむしろ罰ゲームのようなものだ。今回のように、警察官を案内して拾ってもらうことにより、拾い主は埼玉県警となるので、我々は罰ゲームを逃れることができた。
後日埼玉県警の落とし物一覧のホームページを見ると、この時の落とし物が「小動物その他」として確かに掲載されていた。ハムスターのその後の運命やいかに。
さてその後はとっとと逃げ帰るべく西へ車を走らせたが、神奈川県あたりからところによってとんでもない豪雨。
そのせいで東名高速では上下線とも事故が多発し、下りは大井松田IC手前で通行止めとなってしまった。
画像は事故当時のツイッター投稿記事から拝借。誰もがスマホをもって常にネットに繋がっているからこそ、このような情報が即座に入手できる世の中となった。件の事故では亡くなられた方がいたそうだ。謹んでお悔やみ申し上げる。
通行止めとなった区間を避けるべく、伊勢原JCTから未完成の新東名高速へ逃れ、新秦野ICまではスッカスカだったのだが、出口で下道に降りるところで大渋滞にハマってだいぶ時間をロスした。こんなことなら、当初案にあった中央自動車道迂回の方が正解だったかもしれない。
静岡SAで昼食の後は、新東名をひたすら進むが、その先の伊勢湾道が既に強風で通行止めのため、東名ー名神と迂回。その途中、愛知県内でも時折の豪雨に見舞われる。厄介なのは、ずっと大雨なのではなく、突然急激に降って来ることだ。そもそも大雨がずっと続いていたらとっくに通行止めになっているわけで、それには至らない所々の大雨に短時間だが晒されるという状況だった。
何とか無事に大阪に帰りついたのは18時頃。台風の中心はまだ中国地方で、その夜はさぞや強風に遭うかと思いきや、九州蹂躙で勢力を失ったのか、驚くほど平穏にやり過ごして翌朝を迎えたのであった。
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