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新型コロナウイルスに感染

8月1日、夕方ぐらいからだったか、喉の痛みと若干の鼻水、だるさを感じるようになった。そして仕事帰りの電車で、明らかに体調がよくないなと自覚。帰宅して体温を計ると何と38℃台の高熱。即座に自宅2階の一室に幽閉された。風呂も他の家族が全員入ってからの最後に入る。お湯をかけても暖かいと感じず、水をかぶっているような感覚と悪寒。これはヤバい。とにかく寝ようと床に就くも、体が火照って眠れない。たまらず自宅にあった解熱剤を服用して、その後ようやく眠れた。

翌2日、朝体温を計ると36℃台後半に下がっている。仕事は休みにして、隔離継続。食欲も味覚も嗅覚も問題なし。ところが夕方頃からまた熱が上がり始めた。37℃台後半から38℃近く。解熱剤の効果でいったん下がっていただけのようだ。こりゃダメだ、観念して明日はコロナかどうかの検査を受けようと決断する。既に世間では新型コロナ第7波が押し寄せており、発熱外来はどこもパンクしているため、大阪府ではちょうどこの日に報道発表で、発熱外来以外でも検査する体制を明日3日からスタートすると表明した。ちょうどいい、これを使おう。

8月3日、大阪府のホームページに新検査態勢で検査を受けられる施設が掲載された。要は、これまで無症状の人を相手に無料でPCR検査等を行っていた各施設で、有症状の人(ただし若年者に限る)も検査を受けられるようにし、その検査結果をもってオンライン診療でコロナ感染かどうかの診断をする、というスキームである。

しかし、導入初日、検査可能な施設の数は少なく、居住する自治体内には該当なし。ちょっと離れた市にある施設に電話してみても全くつながらない。予約はホームページから受けると示された施設でも、ホームページ上にそんな申し込みページは一切なし。何というグダグダぶり。仕方ないので、従前のスキームである発熱外来を予約しようとしたが、一件目では既に満杯ですと断られ、次の医療機関でこの日の夕方遅くならかろうじて空きがあるとのことで予約。

夕方遅く、予約した内科クリニックへ車で向かう。受付は部屋には入らず、外の廊下部分。やがて防護服を着たクリニックの担当者が、細長いこよりで鼻の穴にブスリ。検査結果は電話で伝えるので、車の中で待つようにと告げられた。1時間弱ほど待って、携帯に電話がかかってきた。陽性だった。保健所への報告等は当該クリニックが行う、保健所からの連絡は(パンク状態のため)無いので、体調に不安があればクリニックに電話することとして、10日間(発症日は8月1日でのカウント)の自宅療養となった。薬も処方され、車でそのまま待っているよう言われた。さらにしばらく待って、薬局の人が車まで薬を持ってきてくれる。料金はと聞くと、公費対応だから自己負担無しだそうだ。そういえばクリニックでの検査でも、初診料3000円は支払ったが、検査代そのものは払わなくて済んだ。処方された薬を飲んで寝る。

8月4日、熱は36℃台。この日以降は平熱のままだった。携帯に保健所からのSMSが届く。厚生労働省のシステム「ハーシス」に登録せよ、そして体温や体調などを入力せよと記載されていた。接触者の検出アプリ「COCOA」にも入力せよと記載があったが、このアプリはそもそも使っていなかった。手持ちのタブレットのAndroidバージョンがやや古く、Bluetoothの脆弱性が回避できないので、Bluetooth付けっぱなしが前提のこのアプリを使うわけにはいかなかったのだ。

というよりも、今回のこの発症、感染経路に全く身に覚えが無かった。先日の箱根旅行が真っ先に疑われるが、長時間車の中で一緒だった家族には発症者皆無。職場でもコロナ陽性となった人はいたが、タイミング的にずれているし、そもそも職場でクラスターは発生していない。実は7月31日から、普段の職場とは異なる場所に、まさにコロナ関係業務支援のため派遣となっていたので、こちらの方がむしろ疑わしい。しかし、その派遣先でその後他の陽性者等は出なかったそうである。

以降、「座敷牢」状態の隔離生活が続く。食事は相方氏が用意して部屋のドアの前に置かれる。風呂は常に私が最後、トイレは我が家に2つあったので、1階のトイレを他の家族、2階のトイレは私専用で他者使用禁止。これだけ厳格にやったおかげで、ついに家族間での感染拡大は防がれた。実は、子供の保育所つながりで他の家庭でも感染事例は複数出ており、そのほとんどが家族間でも感染して一家全滅のパターンだったのだが、唯一家族間感染をさせなかった家庭があり、そこはママが医療従事者だった。そこの隔離策を参考にしたということらしい。

濃厚接触者となる家族の場合、発症者の発症日または隔離を開始した日のいずれか遅い方の日をゼロとして5日間(以前は7日間だったが社会的支障が大きいためその後短縮された)、外出制限を求められる。この間は宅配サービスの利用や義母に買い物代行してもらってしのいだようだ。

私の方は8月1日をゼロとして10日間のため、8月11日までが自宅療養期間、8月12日で解除となった。お盆の週末には家族旅行第二弾の予定が入っていたのだが、台風が接近したため中止となった。ちなみに仕事の方は、在宅勤務ができる端末を持ち出しており、メールでのやりとりはできたため、復帰後未読メールの山に埋もれるということは無かった。こうして、コロナ感染という「罰ゲーム」は終了した。

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