水道記念館
小学校の夏休みとしては最後の日曜日となるこの日、近場でどこかお出かけということで、某タウン誌でたまたま見つけた「水道記念館」というところへ車で向かった。
水道記念館、だけだと全国各地にあるようだが、今回のは大阪市水道局のもので、柴島浄水場の退役したポンプ場を見学用施設としてリニューアルしたのだそうだ。レンガ造りの建物、何となく見覚えがあると思ったら、JR東海道線が淀川の鉄橋を渡り始めるすぐ手前の左側(下りの場合)に位置していた。ありがたいことに敷地内に無料の駐車場もある。もちろん見学も無料。
建物内は水道に関する様々な展示がある。「じょう水ジョー」というキャラクターがいて、何故かロックンロールを歌っている。
そのこころは、浄水場だけに「ロッカー(濾過)」は欠かせないというダジャレであった。 他にも水に関わるいくつかのキャラクター設定により、水の循環や浄水の過程などを説明している。
水道水を冷やして無料で提供するサーバも置かれていた。ディスプレイも載せられており、そこで水や水道に関するPR動画を流すのだそうだ。水はふつうにおいしく飲めるし、悪くない取り組みだと思う。
その昔は、夏とかになると水道水はかび臭くて飲めたものじゃない、ということがあったが、近年は高度処理が行われるようになり、品質は大幅に改善した。わざわざペットボトルのミネラルウォーターを買わなくても水道水で十分だ。
さらに別の展示では、世界の水道のうち、蛇口から出る水道水をそのまま飲んでも大丈夫な地域が示されていたが、その少なさに驚愕。先進国でも軒並みアウトで、OKなのはG7各国だと日本とドイツぐらい。
これはもっと誇ってもいいことだと思う。水道について、やれ採算性だ、民営化だといった話が聞かれることもあるが、単純にそうすればいいという話ではなさそうに思われる。
実験コーナーもあり、実際の水の濾過を体験することもできた。細かい砂を通してまずは粗方の汚れを濾し取り、次に活性炭フィルターを通してニオイまでも取る。
全体を通じて、小中学生ぐらいの年代での学習素材としてよくできていると感じた。がんばれ、ニッポンの水道。
| 固定リンク
「育児」カテゴリの記事
- 夏休み終わりのスイカ割り(2024.08.24)
- さどしま紀行(総括編・2)(2024.08.02)
- ダブルタブレット体制(2024.06.09)
- 京都鉄道博物館とチンチン電車2024(2024.04.07)
- 近鉄特急「ひのとり」とリニア・鉄道館2024(2024.03.31)
「旅行・地域」カテゴリの記事
- さどしま紀行(総括編・3)(2024.08.03)
- さどしま紀行(総括編・2)(2024.08.02)
- さどしま紀行(温泉編)(2024.08.03)
- さどしま紀行(グルメ編)(2024.08.03)
- さどしま紀行(総括編・1)(2024.08.01)
コメント