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水道記念館

220821_01小学校の夏休みとしては最後の日曜日となるこの日、近場でどこかお出かけということで、某タウン誌でたまたま見つけた「水道記念館」というところへ車で向かった。

水道記念館、だけだと全国各地にあるようだが、今回のは大阪市水道局のもので、柴島浄水場の退役したポンプ場を見学用施設としてリニューアルしたのだそうだ。レンガ造りの建物、何となく見覚えがあると思ったら、JR東海道線が淀川の鉄橋を渡り始めるすぐ手前の左側(下りの場合)に位置していた。ありがたいことに敷地内に無料の駐車場もある。もちろん見学も無料。

220821_02建物内は水道に関する様々な展示がある。「じょう水ジョー」というキャラクターがいて、何故かロックンロールを歌っている。

そのこころは、浄水場だけに「ロッカー(濾過)」は欠かせないというダジャレであった。 他にも水に関わるいくつかのキャラクター設定により、水の循環や浄水の過程などを説明している。

220821_03水道水を冷やして無料で提供するサーバも置かれていた。ディスプレイも載せられており、そこで水や水道に関するPR動画を流すのだそうだ。水はふつうにおいしく飲めるし、悪くない取り組みだと思う。

その昔は、夏とかになると水道水はかび臭くて飲めたものじゃない、ということがあったが、近年は高度処理が行われるようになり、品質は大幅に改善した。わざわざペットボトルのミネラルウォーターを買わなくても水道水で十分だ。

220821_04さらに別の展示では、世界の水道のうち、蛇口から出る水道水をそのまま飲んでも大丈夫な地域が示されていたが、その少なさに驚愕。先進国でも軒並みアウトで、OKなのはG7各国だと日本とドイツぐらい。

これはもっと誇ってもいいことだと思う。水道について、やれ採算性だ、民営化だといった話が聞かれることもあるが、単純にそうすればいいという話ではなさそうに思われる。

220821_05実験コーナーもあり、実際の水の濾過を体験することもできた。細かい砂を通してまずは粗方の汚れを濾し取り、次に活性炭フィルターを通してニオイまでも取る。

全体を通じて、小中学生ぐらいの年代での学習素材としてよくできていると感じた。がんばれ、ニッポンの水道。

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リニア・鉄道館2022

220814_01お盆期間、当初予定では数日間の泊まりがけ旅行が計画されていたが、台風接近のため中止となってしまった。なのでその代わりとして、名古屋のリニア・鉄道館への日帰りツアーを敢行。ここは昨夏も訪問しているが、子ども達は意に介さずむしろ歓迎ムード。

昨年は渋滞に捕まったので早めに出たら、混雑らしい混雑もなくだいぶ早くに着きそうだったので、長島のサービスエリアで足湯に浸かって時間調整。駐車場が金城ふ頭だとちょっと遠いので、ネットで調べたタイムズ駐車場に行こうとしたら、既に無くなっているようで、結局は金城ふ頭駐車場まで戻るというロス発生。それでも開館時間前の到着。

220814_02鉄道ファンのボランティアグループが会議室にNゲージを設置して子ども向けの無料運転体験をやっていたので参加した。N700AとN700Sの二種類の車両があった。

Nゲージは車両こそ小さいが精巧にできており、結構なスピードで滑らかによく走る。「模型鉄」の世界があることもよく承知しているが、とんでもなく深い沼なので、敢えて近寄らないようにしている。

220814_03これも前回とは違う体験で、館の係の人の解説を聞きながら館内を回るツアー(無料)があったのでこれにも参加。ワイヤレスイヤホンを渡されて、少々離れても解説の声が聞き取れる。

ほかの参加者はほとんどが大人ばかり、解説の際に、(鉄にとっては)簡単な問題で、これは何でしょう、という提示があると、全部我が子らがしゃしゃり出て答えてしまう。それでもこれは初耳という話もあってなかなかに有意義だった。

220814_04二階の飲食可能ブースにて持ち込んだお弁当でお昼ご飯。歴史的名車両を眺めながらのランチは格別。

右端の車両は「関西急電」ともいわれた52系で、新快速のご先祖様に当たるそうだ。クリーム色に茶色(正確にはぶどう色2号)のラインを引いたカラーリングは117系にも受け継がれたし、後継の221系、223系、225系新快速の横帯にもごく細くではあるが用いられている。

220814_05企画展では、登場から30周年を記念して300系新幹線に関する展示がなされていた。東海道新幹線のフルモデルチェンジ、のぞみ初登場となる300系は、自分が大学生の頃ぐらいに走り始めたが、その頃は新幹線に乗る機会がほとんどなく、初めて乗ったのは就職活動で名古屋まで行ったときだったろうか。

現在はもう既に引退しており、あっという間に消えていった車両、という印象である。

220814_06長らく在来線の主力車両だった111系も展示されている。ついこの間までは現役バリバリで走っていた、いや、JR西日本管内では色こそ塗り変わったが今でも一部現役で走っている車両なので、歴史的展示物というにはまだ早いような気がする。

車内の見学もできるが、ボックスシートにJNRと書かれた灰皿が備え付けられているのには時代を感じた。そうそう、昔は車内で喫煙するのが当たり前だった。

220814_07100系新幹線車両も車内の一部が見学できる。自分が小学生の頃は毎年夏に帰省のため新幹線に乗ったが、当時は0系(そういう呼び方すら無かった)のみであった。100系の登場は小学校高学年の頃だったろうか。帰省では乗った覚えは無く、もし乗ったとしても二階建て車両はグリーン車だし、食堂車は値段も高いし混んでるので無縁であった。

その後、社会人となってからマラソン遠征で100系に乗った記憶がある。もちろん座席は平屋の普通車。食堂車はもう営業を止めていたような気がする。壁のところに表示された、次の停車駅まであと何キロ、は見た覚えがある。

100系引退とともにJR東海からは早々と消え、JR東日本の新幹線車両ではE1系、E4系が二階建てだったが、乗る機会もほぼなく、唯一乗ったE4系も一階部分だった記憶だ。二階部分ならさぞ見晴らしもよかっただろうな。

夕方やや早めの時間帯から帰途に就く。途中名神の大津・京都付近で渋滞に遭遇したが、それほどヘビーではなく、そこそこの時間で帰れた。

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新型コロナウイルスに感染

8月1日、夕方ぐらいからだったか、喉の痛みと若干の鼻水、だるさを感じるようになった。そして仕事帰りの電車で、明らかに体調がよくないなと自覚。帰宅して体温を計ると何と38℃台の高熱。即座に自宅2階の一室に幽閉された。風呂も他の家族が全員入ってからの最後に入る。お湯をかけても暖かいと感じず、水をかぶっているような感覚と悪寒。これはヤバい。とにかく寝ようと床に就くも、体が火照って眠れない。たまらず自宅にあった解熱剤を服用して、その後ようやく眠れた。

翌2日、朝体温を計ると36℃台後半に下がっている。仕事は休みにして、隔離継続。食欲も味覚も嗅覚も問題なし。ところが夕方頃からまた熱が上がり始めた。37℃台後半から38℃近く。解熱剤の効果でいったん下がっていただけのようだ。こりゃダメだ、観念して明日はコロナかどうかの検査を受けようと決断する。既に世間では新型コロナ第7波が押し寄せており、発熱外来はどこもパンクしているため、大阪府ではちょうどこの日に報道発表で、発熱外来以外でも検査する体制を明日3日からスタートすると表明した。ちょうどいい、これを使おう。

8月3日、大阪府のホームページに新検査態勢で検査を受けられる施設が掲載された。要は、これまで無症状の人を相手に無料でPCR検査等を行っていた各施設で、有症状の人(ただし若年者に限る)も検査を受けられるようにし、その検査結果をもってオンライン診療でコロナ感染かどうかの診断をする、というスキームである。

しかし、導入初日、検査可能な施設の数は少なく、居住する自治体内には該当なし。ちょっと離れた市にある施設に電話してみても全くつながらない。予約はホームページから受けると示された施設でも、ホームページ上にそんな申し込みページは一切なし。何というグダグダぶり。仕方ないので、従前のスキームである発熱外来を予約しようとしたが、一件目では既に満杯ですと断られ、次の医療機関でこの日の夕方遅くならかろうじて空きがあるとのことで予約。

夕方遅く、予約した内科クリニックへ車で向かう。受付は部屋には入らず、外の廊下部分。やがて防護服を着たクリニックの担当者が、細長いこよりで鼻の穴にブスリ。検査結果は電話で伝えるので、車の中で待つようにと告げられた。1時間弱ほど待って、携帯に電話がかかってきた。陽性だった。保健所への報告等は当該クリニックが行う、保健所からの連絡は(パンク状態のため)無いので、体調に不安があればクリニックに電話することとして、10日間(発症日は8月1日でのカウント)の自宅療養となった。薬も処方され、車でそのまま待っているよう言われた。さらにしばらく待って、薬局の人が車まで薬を持ってきてくれる。料金はと聞くと、公費対応だから自己負担無しだそうだ。そういえばクリニックでの検査でも、初診料3000円は支払ったが、検査代そのものは払わなくて済んだ。処方された薬を飲んで寝る。

8月4日、熱は36℃台。この日以降は平熱のままだった。携帯に保健所からのSMSが届く。厚生労働省のシステム「ハーシス」に登録せよ、そして体温や体調などを入力せよと記載されていた。接触者の検出アプリ「COCOA」にも入力せよと記載があったが、このアプリはそもそも使っていなかった。手持ちのタブレットのAndroidバージョンがやや古く、Bluetoothの脆弱性が回避できないので、Bluetooth付けっぱなしが前提のこのアプリを使うわけにはいかなかったのだ。

というよりも、今回のこの発症、感染経路に全く身に覚えが無かった。先日の箱根旅行が真っ先に疑われるが、長時間車の中で一緒だった家族には発症者皆無。職場でもコロナ陽性となった人はいたが、タイミング的にずれているし、そもそも職場でクラスターは発生していない。実は7月31日から、普段の職場とは異なる場所に、まさにコロナ関係業務支援のため派遣となっていたので、こちらの方がむしろ疑わしい。しかし、その派遣先でその後他の陽性者等は出なかったそうである。

以降、「座敷牢」状態の隔離生活が続く。食事は相方氏が用意して部屋のドアの前に置かれる。風呂は常に私が最後、トイレは我が家に2つあったので、1階のトイレを他の家族、2階のトイレは私専用で他者使用禁止。これだけ厳格にやったおかげで、ついに家族間での感染拡大は防がれた。実は、子供の保育所つながりで他の家庭でも感染事例は複数出ており、そのほとんどが家族間でも感染して一家全滅のパターンだったのだが、唯一家族間感染をさせなかった家庭があり、そこはママが医療従事者だった。そこの隔離策を参考にしたということらしい。

濃厚接触者となる家族の場合、発症者の発症日または隔離を開始した日のいずれか遅い方の日をゼロとして5日間(以前は7日間だったが社会的支障が大きいためその後短縮された)、外出制限を求められる。この間は宅配サービスの利用や義母に買い物代行してもらってしのいだようだ。

私の方は8月1日をゼロとして10日間のため、8月11日までが自宅療養期間、8月12日で解除となった。お盆の週末には家族旅行第二弾の予定が入っていたのだが、台風が接近したため中止となった。ちなみに仕事の方は、在宅勤務ができる端末を持ち出しており、メールでのやりとりはできたため、復帰後未読メールの山に埋もれるということは無かった。こうして、コロナ感染という「罰ゲーム」は終了した。

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