ヴァスコ・ダ・ガマ
某筋から聞いた、「高槻の奇跡」といわれるカレー店があるそうだがどうなのか、という話があり、全く知らなかったもので調べたところ、「ヴァスコ・ダ・ガマ」という、世界史に出てくるような名前のカレー店が10年ほど前から存在していることを知り、緊急パトロールに繰り出した。
JR高槻駅の北側、アクトアモーレ商店街に面したところにある、カウンター8席のみの小さな店。12時前に行ったのに店先で待っている人がいる、と思ったがテイクアウト待ちだった。席にはまだ空きがあったので滑り込んだ。だが、それによって満席状態となり、私より後の客からは行列が発生。
L字型のカウンター内部の厨房でマスターが調理し、ほかにアシストの女性スタッフが2名ほど。カレー以外にバターの香ばしい香りが漂うのは、期間限定の特別メニューらしい。でも今回は定番メニューから選択。
現れたのは、大きなブロック肉が載せられたカレー。付け合わせにはキャベツのピクルス。欧風カレーということで辛さはさほどキツくはなく、フルーティーな香りとほんのり甘味すら感じられる。ホテル等で出される業務用カレーの熟成度を極限にまでアップした感じ。と、味わっているうちに、辛さが遅発性でじわりとやってきた。
牛ブロック肉はとても柔らかく煮込まれており、スプーンでもホロホロとほぐれる。なるほど、高槻の奇跡と呼ばれるのもあながち誇張ではない逸品であった。わずか8席の狭い店内を、牛丼店並みの高回転率で回し、客単価は牛丼よりもはるかに上、定番メニュー以外に期間限定メニューを繰り出して飽きさせずリピーターを惹きつけるといった、味だけでなく経営的にも実にうまくやっている店といえよう。
牛肉ゴロゴロ肉のカレー 1100円
なお、阪急高槻市駅南の方にも姉妹店が出来ているそうである。
| 固定リンク
「グルメ・クッキング」カテゴリの記事
- つけ麺うまし(2024.09.08)
- 夏休み終わりのスイカ割り(2024.08.24)
- さどしま紀行(グルメ編)(2024.08.03)
- 灘温泉(水道筋店)再訪2024(2024.05.05)
- 油そばまぜそばロマン(2024.04.28)
コメント