新幹線・岡山弾丸ツアー
三連休最終日のこの日、相方氏の都合で終日ワンオペ子守となったのを契機に、子供達を新幹線に乗せてやることにした。
以前ドクターイエローを見に新大阪駅まで行ったことはあるがその際は乗っていない。というわけで次男坊は生まれて初めて。長男坊については、姫路と東京に載せていったことがあるのだが、今の次男よりも小さい頃だったのでよく覚えていない(ヲイ)とのこと。
それで、初めて乗せるならやはり500系、それもハローキティ新幹線だろう、ということで、11時頃に新大阪駅に繰り出した。
以前は「500 TYPE EVA」としてエヴァンゲリオン仕様だった500系が、2018年からは「ハローキティ新幹線」として一日一往復、新大阪と博多の間をこだま運用で走っている。
キティちゃんの愛くるしいシールラッピングが施されているが、車両の下端をよく見ると白い塗装がだいぶくたびれているのが伺われ、1997年デビューから既に車齢20年超えの寄る年波を感じざるを得ない。この車両もあと何年走れるのだろうか。
指定席を確保したのだが、大きな失敗だったことに気づく。指定席車両は両側2列とグリーン車並みのゆったり仕様なのだが、座席の間に固定された幅広の肘掛けがある。
今回、自分と長男の座席は指定、次男はまだ無料なので、座席の間の肘掛けを跳ね上げて2人席に3人で座ろうと思っていたのだが、それができない。自由席車両もガラガラだったので、指定を取る必要は無かったのだ。EX予約だと指定席も自由席も料金同じということがかえって災いした。
ちなみに、自分はEX-ICカードを自動改札機にかざすことでチケットレス乗車が可能だが、長男の分も、予約時に、紐付けるICカード(子供用のICOCA)のID番号を登録しておけば、同様にチケットレス可能(切符への引き換え不要)につい最近なったようである。時代は進むねえ。
車内で少し早めの昼食、子供らは駅で買ったN700S弁当、私はカツサンドに缶ビール。子供らを座らせて、自分は半身通路にはみ出す感じで肘掛けに腰掛け。食事後は、ハローキティ専用売店に改修されている1号車を見物。
岡山駅に到着。この駅に降り立つのは初めてではない。
岡山駅からは「おかでん」こと岡山電気軌道の路面電車に乗って東山へ向かう。タイミング良く新型車両のMOMOに当たったっぽい。金色ベースの岡山城ラッピングが施されていた。
ちなみにこの訪問時、岡山城はリニューアル工事のため閉鎖中だった。改修後の再開は2022年11月とのこと。ラッピングでも「新・岡山城」としてそのことをアピール。
それから、車内では一日乗車券を購入。一往復しかしないので元は取れないのだが次への布石。銀色のマスキングがされている年月日を硬貨で削り取って使うという何ともアナログな仕様。
終点の東山電停を降りて向かった先は、おかでんミュージアム。元々はおかでんの車両基地(非公開)であったが、MOMOをデザインした水戸岡氏のコンセプトによりリノベーションされ、鉄道アニメ「チャギントン」をテーマにしたミュージアムとして2016年からオープンしているとのこと。
入場料が大人1000円要るが、おかでんの一日乗車券があると半額になる。子供も同様、ただし1歳から有料なので、乗車券不要だった次男の分は正規の子供料金500円が必要。
館内には、「特急あそぼーい」車内にもあるという木製のボールプールや、テーブルに彫られた2本の溝がプラレールと同じ規格となっているのでプラレールと車両が置かれているなど、いかにも水戸岡氏らしい遊び心のデザインを各所に見いだす。ただ、子供らは結局プラレールで遊べる部屋に入り浸り。プラレール車両はチャギントン関係のものがたくさん。
何やかやで時間はつぶれて、帰りの電車の時間もあるのでまたおかでんで引き返す。途中に「おかでんチャギントン」の車両とすれ違ったのでカメラに収める。
これも水戸岡氏デザインの車両で、MOMO第三編成を大改造したものだそうだ。事前の下調べでこの存在は知っていたが、運行時間が合わない(かつイベント運用だと結構時間を食う、さらに言うと結構いいお値段)だったので利用には至らなかった。
鉄道会社も、ただ鉄道を走らせているだけでは経営も厳しいので、こうした付加価値のあるもので運賃以上の収益ゲットを狙っているという、涙ぐましい努力を感じた。
岡山15:23発のぞみ34号は、目論見どおりN700Sによる車両運用でやってきた。
順次投入が始まっている最新車両のN700Sだが、東海道区間では運用列車が公開されているものの、山陽区間では正式にそれと明示された列車はごくわずか。ただし、非公式ながらかなりの高確率でN700S運用の列車もあるそうで、こののぞみ34号もその一つだった。
というわけで、今回の岡山往復弾丸ツアーが組まれた理由もこれにあった。ハローキティで行って、N700Sで帰ってくる、行った先でもちょっとだけ遊ぶ時間がある、というスケジュールが成り立つのは、これしかなかったのだ。
N700S車内は、N700Aと大きくは変わらないが、特徴の一つは、更に大きくくっきり見える、切妻部分の電光掲示。あとは、通路側座席にも配備された電源コンセント。
往路のこだまと違って、復路のぞみの車内は、三連休最終日の上り列車ということもあり、ほぼ満席。自由席車両では座れない人もいる様子であった。
帰りの乗車時間は圧倒的に短いのだが、それでも子供らが「ヒマ」と言い出す。せっかくの新幹線乗車をもっと楽しんでほしいのだが、仕方ないのでYouTube動画を見せてしのぐ。
そうそう、乗客向けのWifiサービスがあるのでそれにつないだが、帯域が十分ではなく動画がしょっちゅう止まってしまった。やむなく自前のSIM(ドコモのMVNO)につなぎ替えたところスムーズに。しかも、トンネル内でもアンテナが立ったまま。時代は変わったねえ。
かくして今回のツアーは無事終了した。
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