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CMNとVirtualStore機能

Cmn_logoWindows7パソコンが朽ちかけている件(参考記事はこちら)のスピンオフ事象をここに記録しておく。HDDがいつ壊れてもおかしくないので、データ類は一応待避させたつもりだったが、どうもうまく行かなかったのが、CMNという巡回ソフトである。

今時もうこんな代物を使っている人は世の中にいないのかも知れないが、CMNというソフトは、ブログや掲示板等を自動巡回しアーカイブして、新着記事のみをピックアップして見ていくことができるというアプリケーションである。

このソフトは、ProgramFiles(正確にはProgramFiles(x86))の下にcmnというフォルダがあり、ソフト本体とサブフォルダにデータ類一式が格納されており、丸ごとコピーすればそれで移転完了となるはずだった。

ところが、移転先のPCでCMNを起動すると、掲示板等のログが2012年ぐらいでパッタリ止まっているのである。おかしいと思い、移転元のWindows7PCのデータフォルダを見ても、中身は同じ。画像だけがアーカイブされるフォルダがあるのだが、それを見ると確かに2012年ぐらいまでしか格納されていない。しかし、移転元で立ち上げたCMNではつい最近のログも見られるし画像も表示されるのである。何なんだこりゃいったい。

最初は、フォルダの中に入れられるファイルの限界数を超えたのかと思ったが、そこまでの数ではなかった。となるといったい何が原因なのだろう。ネットを調べまくって、ようやく答えにたどり着く。犯人は、「VirtualStore機能」というWindowsの仕組みであった。

VirtualStore機能とは、ざっくり言うとProgramFiles等の権限が必要なフォルダにデータ類も書き込もうとするアプリがあった際、エラーで止めてしまうのではなく、他の権限が要らないフォルダに書き込んだ上で、アプリに対してはさもProgramFilesに書き込んだように情報の受け渡しをする、というWindowsの機能である(誰か賢い人が書いた参考記事はこちら)。

昔は、アプリ本体の入ったフォルダの配下にデータ類も書き込むものはザラにあったが、WindowsVista以降、ウイルスソフト等の挙動を封じるために、ユーザー権限が厳しくなって、ProgramFilesのような重要なシステム関係フォルダにアプリがファイルを書き込みすることはできなくなった。それだと動かなくなってしまうアプリの救済措置という側面もあるのだろう。

早速、C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Local\VirtualStore\Program Files (x86)のフォルダを探す(隠しフォルダになっているのでエクスプローラの表示設定を変えておく必要あり)と、確かにcmnのフォルダがあった。そのサブフォルダのデータフォルダには、最新のログや画像ファイルも入っていた。ご本尊はここだったのだ。

VirtualStoreにあったファイルも移転先のPCにコピーして一件落着かと思いきや、移転先CMNを起動すると、「<ユーザー名(移転元PCの名前)>が使用している」という趣旨の警告表示が出て、やはり最新のログは表示されなかった。あ、しまった。ProgramFiles以下のフォルダにデータをコピーしてもうてたのがマズかったか。どうもうまく行かないので、試しにCドライブではなく、データ待避用に常に繋ぎっぱなしの外付けHDDにCMN以下丸ごとコピーしてみたら、同様の警告表示は出るものの、ようやく移転元PCと同じように最新のログまで表示できるようにはなった。完全解決では無いものの、一応初期の問題は解消できたのでひとまず良しとするか。

参照先の記事結びにもあったとおり、PC移転の際は、特に昔から使っているソフトの移転の場合は、VirtualStoreのフォルダのチェックもお忘れなく、というのが今回の教訓である。

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