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Thunderbird68から78へのプロファイル移行

Thunderbird_logo先日、「危篤状態」にあると述べたPCから待避したThunderbirdのプロファイル(受信したメールのアーカイブや各種設定等の一式が記録されたファイルフォルダ群)を、移行先のPCに移そうとしてハマったトラブルについて、備忘録としてここに記録する。

Thunderbirdの別のPCへの移行は、プロファイルのフォルダごとごっそりコピーすればよい、ということを以前にHDD交換した際に経験済みだったので、今回もそれで楽勝とタカをくくっていた。ところが、移行先PCにThunderbirdの現時点での最新版をインストールしたら、バージョン78となっており、プロファイルに互換性が無くこの技は使えないということが判明した。以前のPCでのThunderbirdはバージョン68。これではプロファイルが移行できず、宙に浮いてしまった。

そこで、Thunderbirdは古いバージョンもダウンロードできることを利用し、MozillaのFTPサイトから取り出すことにした。最初の数字がバージョンを示しており(.以下の数字は、同じバージョンの中でのマイナーチェンジの履歴)、それをクリックすると、OSごとにフォルダが分かれており、LinuxとかMacとかに並んでWindows用もある。うちのPCであればWin32(32bit版)でいいのだろう。それをクリックすると今度は言語別のフォルダが並んでいるので、日本語版のjaを選択。後はsetup.exeになっている容量の大きい方のファイルを選び、名前を付けて適当なフォルダにダウンロードする。ダウンロード後のファイルをダブルクリックすればインストーラーが動く仕組みだ。

古いバージョンのインストール前に、新しいバージョンThunderbirdをいったんアンインストールする必要がある。Windows10の場合は、デスクトップ左下のWindowsアイコンから左側の歯車アイコンで設定画面に移るので、「アプリ」を選択、左側のメニューから「アプリと機能」を選択するとインストールされたアプリの一覧が表示される。今回であればThunderbirdのところで表示される「アンインストール」のボタンをクリックするとアンインストールとなる。以前のWindows7ともやり方がだいぶ変わっている。

それで、移行元PCと同じバージョン68をインストールし直したのだが、これでもダメだった。というのも、68の時点で、古いプロファイルは弾く仕様に変わっているからのようだ。というわけでまたアンインストールして、今度はバージョン60あたりを再度インストール。プロファイルの移植方法はMozilla本家のサイトにも記載されているが、それとはちょっと違うものの私がやってうまく行った方法は、まっさらでインストールされたThunderbirdのプロファイルがあるフォルダと並ぶような形でいったん移行したいプロファイルを丸ごとコピー。そして、持ち込んだプロファイルフォルダ名を、まっさらでできたプロファイルフォルダ名に変える(最初にできていたフォルダの方はちょっとだけ別の名前にしておく)、というものだ。要するに、インストールしたてのThunderbird自身が作ったプロファイルと見せかけて、以前のプロファイルをThunderbirdに読み込ませてやるというものである。

すると、最初の起動のときだけ少し時間がかかったが、見事に以前の受信メールやフォルダごとに分類された分も含めて、バージョン60のThunderbirdが立ち上がった。それで、ネットに繋がっていると自動で最新バージョンを探しに行くようで、再起動を促すメッセージが出てきた。再起動すると、今度はバージョン68に更新されたThunderbirdが立ち上がった。これで更新前のPCと同じ状態になった。すると、さらに自動更新が走ったようで、またもや再起動を促すメッセージ。三たび再起動すると、バージョン78、現時点で最新のThunderbirdが立ち上がり、従前のメール等もちゃんと入っていることが確認できた。こうしてようやくメール環境の移行は完了した。

ところで、ここまで苦労したプロバイダのメール環境だが、近年その重要性が低下している。というのも、かつてメーリングリストで交流していたものはFacebook等のSNSへ主戦場が移り、友人等とのやりとりもそのSNSのメッセンジャーやLINEなどを使うので、メールが使われることが滅多に無くなった。また、各種のWebサービスのIDとしてプロバイダのメールアドレスも使用しているものの、設定した際のIDとパスワード情報を、自分自身のこのメールにも送ってアーカイブしているが、併せて別途のWebメールにも送っており、出先のタブレットで調べる際もWebメールを見に行った方が便利(というかプロバイダメールは、いったんダウンロードしたらサーバから消す設定のため、自宅のPCを開けないと確認できない)となっている状況を見るに、プロバイダメールの存在意義って何なのだろう、と思うことが多くなってきた。何かに似ていると思ったら、家の固定電話だった。

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