10数年ぶりのUSJ
4月上旬、10数年振りぐらいで、大阪のUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)を訪れた。その昔であれば、友達と行く、デートで行くというような場所であったのだろうが、一気に間が開き過ぎて、今や自分にとっては家族連れで行く、という場所になっていた。そして長らくご無沙汰している間に、すっかり繁盛しているようで、大変強気の入場料を取られる状況になっていた。
子供らに楽しませることメインなので、「ミニオンズ」のライブステージを鑑賞。次男坊はベビーカーに乗せて連れていたのだが、そういう客用にベビーカーでの観覧スペースというのが設けられていた。
ライブのごく一部を動画でも紹介。後で分かったことだが、人間の姿をした鼻の長いオッサン(グルーという怪盗だそうだ)が、なぜかコテコテの大阪弁でしゃべっていて、どっかで聞いた覚えがあるなと思ったら、笑福亭鶴瓶師匠が声を当てているのであった。
場内の所々にキャラクターの着ぐるみがいて愛想を振りまいている。チャーリーブラウンが近寄ってきて、身振りで、子供と一緒の写真を撮ったらどうだ、という提案をしてきたので、パチリ。次男は、ぬいぐるみや生身の人間相手でも、指で鼻をツンツンするのがマイブームのようで、この時もツン。それを見ていた他の女性客が「かわいい!」と歓声。
4歳の長男、1歳の次男で回れるアトラクションは結構限られていて、そうした家族連れ向きにしつらえられたスヌーピーのエリアに集中して滞在することとなる。この日は日曜日で人出も多く、ジェットコースター1つ乗るのにも1時間弱待たされた。子供向けマイルド設定なので、乗車時間はわずか30秒程でおしまい。
この他、並んで何かに乗るという以外にも、ボールプールやジャングルジムみたいな遊具で遊ばせるコーナーもあった。困ったことに、長男は自分の思うがままにあちこちすぐに移動してしまうので、ちょっとでも油断すると行方不明になってしまった。本人には自分が迷子になっているという感覚は皆無のようだ。
そして、実は日帰りではなく、近くのホテルに一泊し、二日目もUSJ。月曜日なので有給休暇を取っている。朝、ホテルからUSJに向かう際、ルート取りの関係で、一般客が通る駅からのメインストリートより一段低い道路からアプローチしたところ、ひっそりとした従業員用出入り口を発見した。そりゃあたくさんのスタッフが働いており、それら従業員も大半がJRに乗って通勤してくるわけだから、そういう入り口が要る訳だ。
平日となるので、さすがに日曜日ほどの大混雑ではないが、それでも閑散ということはなく賑わっている。やはりインバウンドの需要があるということだろうか。外国人観光客の比率が上がった感があった。
前日の日曜日は3時間待ちとの表示が出ていたのであきらめたミニオンズのアトラクションに、この日は並んだ。しかし、1歳の次男は身長制限に掛かって乗れない。こういう場合のために、「チャイルドスイッチカード」なるものが配布されていた。これは、アトラクションに乗れない子供の面倒を見る方の保護者が、乗った側の保護者と交代するときに、最初からの並び直しではなく、優先して乗車できるという制度だそうで、要するに、1家族1回分の待ち時間で2回乗れるということである。なお、長男はこれに乗れるので、まずは父ちゃんと一緒に、ついで母ちゃんと一緒に、と2回続けて乗れるという役得があった。
それで、二日目とはいえ小さい子連れでは回れるエリアも限られており、結局前日同様スヌーピーのエリアにほぼ入り浸りという状態だった。個々のアトラクションにどんなのがあって、とか、効率的な回り方がどう、とかは他のサイトで山ほど紹介されているだろうからこの記事では割愛。代わりに思ったこと二点を述べる。
一つは、あらゆるモノ・サービスの値段が観光地仕様、強気だなと感じたこと。よくお祭りの屋台で出ている飲食物が、普段からすれば高いよな、と思うのだが、それよりも更に上を行く値段設定で、ちょっとした団子やスナックを購入する程度でも、普段なら昼食が賄える金額が吹っ飛ぶのである。まあ、世界最高峰のテキ屋と思えばよいのだろうか。更には、ご祝儀感覚で、あるいは入れ込んでいるキャラクターのために、このような大枚をはたける人が増えるようになれば、本当に景気が良くなったと言えるのだろうなとも思った。
もう一点、それまで「ミニオンズ」なるキャラクターが居ることは承知していたが詳しくは知らなかったので、今回を機によく調べてみたところ、知れば知るほど、これってウチの次男坊そのままやん、ということが分かってきた。すなわち、人間の言葉に若干似てはいるが彼らなりの独自の言語を話すこと、バナナが大好物であること、この世で最も強いものを主(あるじ)と慕って付いてくるのだが、その主のためによかれと思いながらも、実は主に対して致命的なダメージを与えるようなことを平気でやらかす、でも愛らしくかわいらしいといったところである。むしろ、このキャラクター設定を考える際に、これぐらいの幼児をモチーフにしたのではないかと思えるほどである。
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