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熊本震災支援業務を振り返る(4)

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災害避難とアウトドアとの親和性について。

今現在はもう撤収されてしまったが、支援に向かった当時は、避難所の隣の陸上競技場内にテント村が設営されていた。これは行政の公式なものではなく、アルピニストの野口氏らがいわば勝手連的に立ち上げたものだ。このテント村設置は、野口氏の呼びかけと、その支援を申し出た岡山県・総社市長との連携により、恐るべきスピードで出来上がった。余談にはなるが、野口氏、総社市長の片岡氏、またこれとは別に迅速で鮮やかな震災支援を行った福岡市長の高島氏などは、先の記事で触れた、宇宙飛行士の高い危機対処能力と同等のスキルを持っているなと感じた。まあ、エベレストに登るのも、宇宙へ行くのと似たようなものだから、当然と言えば当然なのかもしれない。

さて、今回の熊本震災に限らず、東日本大震災をはじめその他の災害でも問題となった、避難者の車中泊だが、テント泊にすることでQOLは劇的に向上する。やはり、足を存分に伸ばせ、(シートよりは)広い平面に横になれるのは睡眠の快適さが格段に違う。避難所に全ての避難者を収容しきれないのが現実である以上、もっとテント泊を積極的に取り入れてもいいのではなかろうか。

さらに言えば、一家に一張りはテントを常備、万が一震災等で家が潰れた、あるいは潰れないまでも怖くて家では寝られない、という場合に、家の前の駐車場でテント泊ができることを普及させれば、避難所の混雑緩和にも役立つだろう。

160513_2ここで若干問題となるのは、災害用の備えというものは往々にして普段使われず、いざというとき使えないことがしばしばあるということである。テントも普段から使えるようにしておかなければならない。その答えは簡単だ。アウトドアを趣味にすればよいのである。

思うに、アウトドアでは、外部電源もなく、都市ガスもなく、水道もない状態で寝起きと飲食をする。これはまさに災害時の状態と非常に似ている。その意味では、自動車も、外部電源等に頼らず独立して稼働する道具であるため、災害時に「救命ボート」として使われたのもこれと同様だろう。最近ではオートキャンプ場も普及しているので、車+テントという宿泊方法に習熟すれば、いざというときもとても役立つであろう。

避難訓練はつまらないことが多いが、アウトドアで泊まりに行くのも訓練と位置付ければ、こんなに楽しい訓練はない。早くうちもテント買わねば。

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コメント

~~~車+テントという宿泊方法に習熟すれば、いざというときもとても役立つであろう。~~~

まさにその通りであると思います。
京都市でも空いてる土地をちょっと整備してオートキャンプ場に整備できないかな?と思ったものです。
貸しテントを常備しておいて、通常時はもちろん貸し出し。いざってときはテントをば~っと並べてテント村になる。で、しばらくしたら順次仮設住宅を建てる、と。
「おお、なかなかいいアイデア」と思ったんですが、河川敷とかだとそれこそ雨が降ったらヤバいし、あまり空いてるところは無さそうだなぁ、、、と思ってました。
イメージ的には笠置のキャンプ場みたいな感じですね。GWに行ったことありますが、施設は最小限で、ただ広いだけで、、、「キャンプしたい人」にはよさそうです。

テントですが、結構たくさんのキャンプ場で貸してくれると思いますので、問い合わせてみれば良いかと思います。「使ってみる」のも防災計画になるんじゃないですかね。
うちも、オートキャンプセット一式持ってまして、はじめの年はひと夏で3回行きましたが、去年は1回今年は無しかも。。。

投稿: ひらの | 2016/06/26 16:37

なるひど、買う前に借りて試すのもいい考えですね。
益城町のテント村で現物を見ていたのですが、やはりちゃんとしたメーカーの方が安心かな。豪雨・強風でも一張も壊れなかったみたいですので。安物はすぐに壊れるらしい。

投稿: くりりん | 2016/07/06 05:37

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