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STAP細胞に思うこと・2

まさかこのような形で続編を書くことになるとは思いもしなかった。どうせなら4月1日のエイプリルフールネタにすればよかったのにとも思う。先日の記事に書いたSTAP細胞の件は、論文の中に画像のねつ造や他の論文の丸ごとコピーなどが見つかって、とても信用できる状況にはない、という話になってしまった。一躍スターになったはずの小保方博士についても、博士論文自体がコピペで作られたもので研究もデタラメだったのではないかとの疑いが持ちあがっている。

ただ、ひとつ解せないのは、それほど酷い論文であったのなら、なぜ誰もノーチェックでNatureにまで掲載されてしまったのかということだ。結局細かい中身までチェックする人はおらず、共著者とか推薦とかそうした周辺環境でよさげなら通してしまうということなのだろうか。結果的に、最初に載せようとした際に「生物学を愚弄している」とボロクソに言われて落ちたその判断の方が正しかったことになる。その際に画像操作やコピペなども見抜けていたらここまで大騒ぎにはならなかっただろうに。

もうひとつよく解らないのが、理化学研究所による調査結果の発表内容だ。要するに小保方氏一人に責任を押し付けてトカゲのしっぽ切りで終わらせようという意図が見えて仕方がない。これだけ大掛かりな研究が、一個人だけでやりとおせるとは思えない。個人的な邪推だが、山中教授のiPS細胞にずば抜けた先行を許してしまった理研側が、多少怪しいと思いつつも一発逆転を狙ってSTAP細胞に加勢したというシナリオではないだろうか。あわよくばこれで「特定国立研究開発法人」の指定もいただこうという狙いがあったのではなかろうか。しかし一転してSTAP細胞が足かせとなってしまったのであわてて切り捨てにかかっている、という構図が思い浮かぶ。

一方で理研の気持ちがわからないでもない、という点はある。ぶっちゃけた話、予算を取ってくるためには目に見えた成果を示してアピールしなければならないのだ。若干話はそれるが、惑星探査機「はやぶさ」だって、あれだけ大成功を収めたからこそ称賛され「はやぶさ2」の予算がついたが、行方不明のまま終わっていたら税金の無駄遣い、何百億円をドブに捨てたとボロかすに言われて、続編はなかったに違いないのだ。しかし、大部分の研究は、それほど劇的な成果が出ることはない。成果が出ないなら金はやらない、本当にそれだけでいいのだろうかという疑問は常に付きまとう。あまりにも成果、成果と求めすぎると、却ってこのようにうわべだけを取り繕おうという傾向を助長しかねない。科学のパトロンとなるからには、ある程度の肝っ玉の太さは必要だと、私は思う。

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