お宮参り
まだ生後1ヶ月には数日あるが、この日に我が子のお宮参りを行った。本来は土地の守り神である産土神に参拝して新しい氏子が加わった旨報告し、神様の祝福をうける行事、ということだったそうだが、今では赤ちゃんの誕生と健やかな成長を願って神社にお参りするというぐらいの位置付けになっているようだ。
赤ちゃんを抱くのは父方の祖母、つまり自分の母親が担うのが伝統らしい。この日のためにいただいた上等な西陣織の着物を羽織る。帯の部分に親戚などからもらったお祝いの入った袋をジャラジャラと吊り下げるのが大阪近辺のローカルな習慣だそうだ。額には男の子なら「大」、女の子なら「小」という字を書くというのも不思議な習慣だ。お参り先は地元の神社にするのが正統らしいので、初詣でも訪れた三輪神社でお祓いを受けた。拝殿の中に入ったのは初めてだ。拝殿内は一切撮影禁止なので文書での記載のみ。宮司さんが太鼓を叩いた後、祝詞を読み上げ、お祓いをしてもらい、榊を供える。最後にはシャンシャンとにぎやかな音のなる鈴を頭上で鳴らしてもらった。
お宮参りの後は写真屋を訪れて記念撮影。これまでも、結婚後に結婚記念日あたりで毎年記念写真を撮ってきたが、たまたま今回はお宮参り兼結婚記念の写真となった。ただ、これまでと大幅に違うのは、赤ちゃんという思い通りにならない被写体を相手にするということ。あやして、音を鳴らして、ご機嫌を取りながら、わずかな瞬間をねらって写真を撮りまくる。さすがに写真屋さんは慣れているのか、あやすのがうまい。たくさん撮ればその中に奇跡的にうまく写るショットがあるので、それを最終的に選び出して注文する。今でこそデジタル化されたのでその場ですぐに見て選べるが、フィルム写真だったころは大変だっただろう。
写真撮影も無事終わり、お昼ごはんには近所の料理屋で仕出し弁当をいただく。すべて歩いて回れる程度の地元で済んでしまうのはありがたい。お宮参りは、この子の育つ地元というのはこういうところだ、というのを改めて認識するためにあるのかもしれない。
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