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焼ミョウバン

130519何を今更な話であるが、私は体臭がきつい方だ。特に脇のにおいがひどいので、常にデオドラントを使っていないとえらいことになる。それも、スプレータイプのものではあまり効かないので、液体を直接塗るロールオンタイプのものを使用している。

先日、車内広告にスプレーでもロールオンでもないタイプの消臭剤で、モニター募集をしている製品があったので試しに注文してみた。デオナチュレという今まで聞いたことのないブランド名である。しばらくしてお試しセットが届いた。中身は2種類あって、脇に塗るタイプと、足の裏に塗るタイプ。脇の方はソフトストーンと書かれていたが、スティックのりのような形状をしており、ひねり出すと白い塊がせりあがってくる。白い塊は細かい砂状のものを固めた感じで、脇に塗ると少しずつ削れて体の方に薄く塗りこまれる。足の方は、小分けにした袋に1回分が入れられており、これも粉状のクレンザーが湿り気を帯びたようなものが入っていて、足の裏に薄く拡げて塗る。

いずれも塗ると少しメントール系のスーっとする感じがする。肝心のにおいの方は、まあロールオンタイプとほぼ同程度の消臭は出来ているように思われる。心持ち抑汗作用もあったような気がする。

さてこの消臭剤は何を原材料にしているのかを見てみると、冒頭に「焼きミョウバン」と書かれていた。ミョウバンって何だと思って調べてみると、1価の陽イオンの硫酸塩と3価の金属イオンの硫酸塩の複塩の総称、とあった。何のことやら訳がわからない。その中でも焼きミョウバンといえば硫酸カリウムアルミニウム12水和物(カリミョウバン)の無水物なのだそうだ。これは古代ローマ時代から腋の制汗・防臭剤としても使用されていたそうである。そんなに歴史の古いデオドラントがあるとは知らなんだ。ちなみに焼きミョウバンだけであれば薬局スーパーでも安価に入手できるようだ。それならわざわざこの製品買わなくても自作という手もあるなあ。

さらにどうでもいい話だが、日本人で腋臭(わきが)なのは10%程度と少数派だが、欧米人では70%、黒人に至ってはほぼ100%が腋臭なのだそうだ。そもそもフェロモンとしての働きがあったはずなのに、今や忌み嫌われる存在となってしまった。また、腋臭と耳垢には関連性があるそうで、耳垢がねっとり湿ったタイプの人は体臭が強い傾向にあり、乾いたタイプの人は体臭はしない傾向となる。以前の記事でも紹介したが、ぴたり一致している。ちなみにこの遺伝子は優勢なので、私の遺伝子が優勢ホモなら100%、ヘテロなら50%の確率で我が子に遺伝することとなる。まあ、臭かったとしてもそれは特徴ということでうまく折り合って成長してもらいたい。

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