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フライト

130302テレビのCMを見たときから、これはぜひ観に行かねば、と思っていた映画「フライト」が先日から公開されたので、さっそく高槻アレックスシネマを訪れた。いつもガラガラで心配なのだが、さすがにこの日は封切翌日ということもありそこそこの客が入っていた。それでも、そこそこ、なのだが。まあ、隣の客との間も空いていてゆったり観られるのはありがたいことではある。

舞台はアメリカ。オーランド発アトランタ行きの航空機が、突如制御を失い急降下。機長のウィトカーは、もはや墜落かと思われた機体を、何と背面飛行させて立て直し、草原に不時着。乗員乗客102名中96名生還という奇跡の操縦をやってのけた。一夜にして英雄パイロットとなったはずだったが、実は彼の血液からはアルコールが検出された。事故の原因は何か。機体の問題か、パイロットの飲酒が問題だったのか。やがて事故原因を究明する公聴会が開かれ、全てが明らかになる。果たして彼は英雄なのか、犯罪者なのか。

(以下ネタバレ注意)


結論から言うと、これは航空パニック映画ではなく、むしろアルコール依存症との葛藤を描いた作品、ということになる。確かに冒頭の着陸シーンは大迫力だが、それは前半のわずかの部分で、あとはひたすらウィトカー機長が有罪となるのかどうか、というせめぎあいを軸としたドラマになる。事前のネットの評判で予めその認識は多少あったので、それ自体にがっかりすることはなく、むしろ面白いと思った。英雄なんてものは周囲の幻想にすぎず、人それぞれ悩みや弱みを抱えて生きているんだ、ということを訴えたかったのであろう。

主人公のウィトカー機長役演じるベンゼル・ワシントン、渋い名演技だなあと思ったら、以前観た暴走列車の映画「Unstoppable」でも主役を演じているではないか。ううん、役者やねえ。さらに言うと、監督のロバート・ゼメキスは「フォレスト・ガンプ」でアカデミー賞を取っているが、それよりも「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の監督という方がああなるほどと思う。個人的に気に入ったものは次の作品でも面白いと感じるのだろうか。

あまりネタバらししても仕方ないが、それは言わないお約束、のツッコミを一つ。急降下の原因は、整備不良で昇降舵が下向きのままになってしまった、ということのようで、なるほどだから背面飛行したらちょうどうまく飛べた、という理屈は分かるのだが、最後の不時着寸前で正常の向きに戻した瞬間に、機首がまた下を向いてしまわないのだろうか。映画冒頭のその緊迫シーンも、ちょっとだけネットに掲載されている。

ちなみに、かつてボーイング707のお披露目飛行の際に、本物のジェット旅客機でロール(横転)をやって見せたという逸話が残っているそうである。見ていたボーイング社幹部は、想定外の事態に失神したとかしないとか。

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