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新・飲んべえの福音

130103_1この年末年始、忘年会に新年会が続いて、仕事は休みでも肝臓に休む暇なしという状況だったが、新たなアイテムを加えることで二日酔い知らずで過ごすことができたので、それをここに記しておく。

今回新たに試したのは「肝臓水解物」を含むドリンク剤である。最近のTVCMでよく見かけるヘパリーゼなどがその代表格となる。肝臓水解物とは、牛や豚などの肝臓(レバー)を加水分解酵素で分解し、吸収しやすいエキスにしたものということだそうだ。医学的エビデンスがあるのかどうかというと、マウスに対する実験ではアセドアルデヒドの分解能力が上がったという論文もある一方で、人体に対する実験や検証がなされておらずその効果に懐疑的とするサイトもあるなど、にわかには断定できないが、少なくとも私個人の使用状況では、このドリンクを飲み会直前に飲んでおくと、翌日の頭痛などが劇的に軽減されていると感じた。

ネット上の感想を見てみると、効果があったとする意見が多い一方、効果がなかったとする意見も少ないながらあった。ここからは私見を述べる。アルコールの分解はエタノール→アセドアルデヒド→酢酸などという順番でなされるところ、中間物質のアセドアルデヒドの処理が追い付かずに体内に多く含まれる状態が頭痛・吐き気などのいわゆる二日酔い状態を引き起こしているところであり、このアセドアルデヒドを分解できる能力の遺伝子(ALDH2)が、優勢ホモ(2セットとも高能力)がいわゆる酒豪、ヘテロ(片方だけ高能力、片方は低能力)の場合はある程度は飲める人、劣性ホモ(2セットとも低能力)の場合がいわゆる下戸になると考えられる。日本人の場合、多数派がヘテロのパターンであり、ある程度は処理できるが、度を超えると処理しきれなくなる(=二日酔いになる)のだろう。もしこの類のドリンクに、アセドアルデヒド分解能力を高める効果があるのであれば、日本人の多数を占める片肺タイプにもっとも効果が表れやすいのではなかろうか。もともと酒豪ならばこのようなアイテムに頼る必要もないだろうし、下戸タイプであればそもそも処理能力がなく、アルコールを飲むこと自体危険なので避けるべきであろう。効果がないという意見は下戸タイプの人だったのではなかろうか。

なお、以前の自らの記事でハイチオールCというサプリメントもネット上で評価されており、自身で試した際も効果があったと述べている。これもアセドアルデヒド処理能力の向上が寄与しているのではないだろうか。飲み会前に、肝臓水解物のドリンクでハイチオールCを飲むようにしたこの年末年始の飲み会はすべて翌朝もダメージ皆無であった。ただしあくまで個人の感想であり、医薬品としての効能を実証するものではないので、その辺はご了承いただきたい。

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