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渾身

130113この日は特に予定はなかったのだが、たまにはデートらしいデートをしようということで、最初は京都水族館が候補に挙がったものの、気候や時間的制約から映画に変更となり、特にこれという目標はなかったのだが、LOOPER大奥レ・ミゼラブルといった複数の選択肢の中から消去法的に「渾身」が選ばれた。場所はご近所の高槻アレックスシネマ。昨日から封切されたばかりだというのに、劇場には10名程度という、これまた心配になるような客の入りだ。

映画の舞台は、島根県・隠岐島。親の意向に背いて駆け落ちした夫婦が、島に帰ってきたが、相変わらず実家からは勘当状態のまま、20年に一度行われる神事・遷宮相撲に臨むという設定。ところが、その夫婦は一人娘を出産したものの、妻は病気であっけなく他界。その妻の幼馴染の女性と再婚はするものの、一人娘はまだ後妻のことをお母ちゃんとは呼べないという状況で、相撲の本番が迫る。

(以下ネタバレ注意)

妻に先立たれた男が、他の女性と再婚をするかどうかというシチュエーションは、自分には程遠い状況なので、正直よくわからない、というかその辺の描写がちょっと長過ぎてダレる感じはあった。一旦は島を逃げ出す様な形で去り、ともすれば村八分状態で帰ってきた状況だったのだが、神事である相撲に向けて稽古を積み重ねる中で、徐々に周囲からの理解を勝ち取り、ついには相撲の最後を飾る大関にまで抜擢されたというのは何となく共感が持てる。自分は相撲はできないが、これをマラソンに置き換えたらわかるような気がする。

また、描写の節々で現れる、隠岐島の美しい海、自然は、ぜひ一度実物を見てみたいという気分になった。また、島中の人々が遷宮相撲にかける思い、各集落ごとの代表が競い合う姿を、一晩中かけて応援をし続けるという様子は、いかにこの祭りが地元に根付いていて愛されているかということが伝わってきた。地域が一つになれるイベントを持っているということは素晴らしく、うらやましい。わが地元にもこれに匹敵するような祭りというものはあるだろうか。それにしても、周囲の応援者、塩かけ過ぎ

さて、いよいよ最後の大一番に、地区の代表として臨む主人公の相手は、島ではだれも敵わないと言われているつわもの。圧倒的に不利な状況で勝負の行方やいかに。

隠岐の島、行ってみたいなぁ、走ってみたいなぁ、と思って調べると隠岐の島ウルトラマラソンなんていう大会もあるのね。機会があれば是非参加してみたいものだ。

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