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霧島登山マラソン

121104_01ネット検索で偶然見つけた霧島登山マラソン、実はここ3年程苦難の歴史を刻んでいた。一昨年に宮崎県を襲った口蹄疫の影響で2010年の大会は中止、さらに霧島連山の新燃岳が2011年に噴火した影響で、山頂までの登山道が閉鎖され、2011年の大会は山頂へは行かないハーフマラソンとして開催されたのだそうだ。関西にいると、あまりそういった話は伝わってこないものだ。

今年の大会も、登山道が8月になってようやく規制解除されたことから、急遽従来通りの高千穂峰山頂をゴールとすることとしたので、申込期限が昨今の大会にしては珍しく1ヶ月弱という直前まで開けてくれていたために申し込むことができた。

この大会の概要は、霧島連山の宮崎県側の麓、高原町の皇子原公園をスタートして高千穂峰山頂を目指す9kmのコースである。たった9kmだが1500mの頂上まで高低差が1200mもあるとんでもない設定だ。参加料は3000円とこの頃にしてはずいぶんと良心的お値打ち価格である。

大会当日朝、車で会場に向かうが、それらしき雰囲気やそれらしき他の車が全然見当たらない。会場間近になってようやく看板やら駐車場案内が出てきた。駐車場待ちの渋滞もない。それもそのはず、今回は急遽募集を始めた影響で、300名足らずしかエントリーされなかったようだ。

受付をすると、地元のテレビ宮崎の取材を受けた。実は参加者のうちほとんどが宮崎、鹿児島、あとは九州一円で、遠来地からの参加は宮城県が一人に我々大阪府ぐらいと、かなり希有な存在だったようだ。インタビューした高橋アナウンサーもこの大会に出場するとのこと。

121104_02会場にはなぜか祭壇が設けられており、開会式の前に何と神事から始まった。神主が祝詞をあげてお祓いをする。さすがは神話に出てくる神の降りたった山での大会ならではの特徴だ。さらには聖火台があって、さっき取材していたアナウンサーが炬火を点火。はたまた国旗掲揚と、かなり凝った演出になっていた。

レースは10時スタート。人数も少ないのであわよくば上位を狙えるのではないかと最前列から飛び出したが甘かった。会場を出るとすぐに上り坂。一気に心拍が上がりすぎてしまい、リズムが作れず早々と失速。1km程で女子先頭にも抜かれてしまった。

121104_03コースは前半5km程が舗装された林道。ずっと登り基調だが、むちゃくちゃな急勾配はない。関西でいうなら妙見山か雲ヶ畑、あるいは芋ヶ峠といった感じだ。しかしペースは落ちる一方で、平均でキロ5分をオーバーしてしまった。5kmを過ぎると、コース上唯一のエイドがあって、その先は舗装路がなくなり、登山道に入る。イメージ的には鯖街道と似ている。

121104_04上位のランナーならそこでも走るのだろうが、自分はすっかりあきらめモードで歩いて上っていく。だんだんに標高が上がってきて、1200mを超えるあたりから森林限界を過ぎて高い木がなくなり、低い灌木や草ばかりになってきた。足元にはおそらく新燃岳噴火の名残と思われる火山灰が積もっていて、砂浜を行くような感じになった。出たことはないが富士登山競争もこんな感じなのだろうか。

121104_05天気は当初から曇りだったのだが、標高がその雲の高さまで達して霧に包まれた状態になった。山頂が近くなり、山の稜線の道では風が強くとても寒い。やがて両脇に二本の柱が立っているところを通る。まるで天界の入り口の門のようだ。

121104_06そして足元が岩場となり、目の前に神々しい巨大な岩が現れた。道に丸太を横たえて階段状になるといよいよ山頂だ。テープを切ってゴール。1時間28分で総合37位。ゴール付近の様子を動画でも記録。

121104_07山頂には、神話に出てくる、天孫降臨の際に突き立てた逆鉾が立っている。周囲が囲われていて近寄れず、しかもガスっていてはっきりとは見えなかったが、確かに逆鉾が立っていた。それにしても寒い。半袖で臨んだのだが、ポーチにウィンドブレーカーを入れておいて正解だった。長居できる状況にもないので、早々に下山開始。大会のコースをそのまま引き返すため、まだレース中の選手とすれ違い応援しながらの下山となる。

121104_08エイドがあったところまで戻ると、そこからは車で会場まで送ってくれる。物好きな人はそのまま走って行ってもよい。送迎車は、バスもあるが、何と自衛隊の輸送車にも乗せてくれる。せっかくの機会なので乗ってみた。進行方向横向きに向かい合わせに座って8人乗り、ヘルメットをかぶらねばならない。しかし乗り心地は決してよいとはいえず、カーブの多い山道を走っていると車酔いになりそうだ。

ちなみにこの大会には自衛隊の手厚いサポートがついている。先程の輸送の他にも、登山道に入ってからの要所要所での監視やスイーパーなどたくさんのスタッフを担うと共に、選手としても何十人か参加している。でも富士登山駅伝のように上位独占しているというわけではなさそうだ。1位の選手も自衛隊員ではなかった。

会場に戻ると、本部に無事帰還を報告しなければならない。これがなければ遭難ということで大変なことになってしまう。ここで近隣にあるいくつかの温泉のうちの入浴券を1枚もらえる。相方の帰りを待って、極楽温泉のお世話になった。温泉編はまた別項にて。

121104_09さてお風呂の後は大会オフィシャルの打ち上げだ。天気がよければ大会会場をそのまま使うそうだが、この日は天気が下り坂で雨が降ってきたので、役場近くの学校の体育館に場所を移して開かれた。開始時間から少し遅れて到着すると、体育館全体にブルーシートが敷かれ、参加者が一面に広がって既に宴会モードになっていた。

121104_10参加者には予めチケットが渡されていて、缶ビール、焼酎、焼肉に豚汁、うどんなどが支給される。この焼肉が、地元ご自慢の宮崎牛ということですこぶるうまい。これだけの歓待を受けても参加料はたったの3000円とは、元が取れすぎだ。そういえば参加賞も地元の味噌にさつまいも、マンゴードーナツとありがたい現物支給だった。さらには、選考基準がよくわからない特別賞のひとりに相方も選ばれて、宮崎の土産菓子を追加ゲット。いやはやごっつぁんでした。

打ち上げ会場の様子を動画でも記録。

大会役員の方と話をしたところでは、この大会のスタッフはマラソンなどスポーツの経験もなく、手探りでこんな感じでどうだろう、と始めたものだそうだ。会を重ねるごとに口コミで人気が出て参加者が増えてきた矢先に、口蹄疫と新燃岳噴火。今回ようやく復活するも、急遽の募集だったので参加者は少なかったが、1000人ぐらい来てくれるのを目標にしているとのこと。関西からの参加も大歓迎だそうで、帰ったら関西でも宣伝すると約束して、会場を後にした。しっかり飲ませていただいたので、空港までの車の運転は相方にお願いした。すまぬ。

というわけで、いいね!霧島登山マラソン。来年も行きたいぞ。皆も行くべし!

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コメント

霧島登山マラソンお疲れ様でした!昨日の夕方UMKのU-DOKIって番組でマラソンの特集あったんですけどクリリンさん映ってましたよ☆

投稿: 小平大介 | 2012/11/11 19:42

小平さん、お疲れ様でした。テレビ宮崎はさすがに大阪では見られません。レース前は殊勝なこと言ってましたが、不甲斐ない記録で恥ずかしいですcoldsweats01。来年また行きます。

投稿: くりりん | 2012/11/11 22:01

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