都七福神まいりマラニック
連休後半戦初日は、ラン仲間H氏の発案で「都七福神まいり」を走って巡るイベントに参加した。先日、西国七福神を巡ったのと同様である。というか、七福神という発想自体、京都が発祥の地ということで、今回の七福神が日本最古と言われているのだとか。
まずは京都駅に集合し、駅南側にある伏見稲荷の御旅所を訪れる。ここは七福神とは関係なく、たまたまこの期間中本社から神様がこの御旅所に出張に来ているそうで、御神輿がずらり並んでいた。この日に本社へ戻られるそうである。
七福神最初の訪問は、東寺にある毘沙門天。東寺は真言宗東寺派の総本山で正式名を教王護国寺といい、開祖は弘法大師として知られる空海である。本尊は金堂にある薬師如来だが、その広い境内の一角に毘沙門堂があり、毘沙門天が祀られている。七福神巡りの対象となるお堂には七色ののぼりが立てられていて目印となる。
宇治方面を目指して旧街道筋を南下するが、その途中に伏見稲荷大社がある。最初に立ち寄った御旅所の本社がこちらだが、今日は神様がお留守ということになる。ここは七福神のポイントではない。
さらに南下すると今度は藤森神社の横を通る。ここも七福神のポイントではないが、境内に伏見名水の一つ、不二の水が湧いていると言うことでいただいた。伏見名水というのも何ヶ所かあり、ここを巡るマラニックも今後予定されている。
藤森神社では5月5日に祭りがあるようで、それに向けて屋台の店がたくさん準備中であった。この後は桃山の天皇陵を通って、桃山南口から宇治市内へと進んでいく。
本日の最長区間約12kmほどを走破して、万福寺に到着。万福寺は禅宗の黄檗宗総本山で、ここには布袋様が祀られている。境内に入るのは有料で500円也。中国から渡ってきた隠元禅師が開祖ということで、中国からの影響が強く、建物の雰囲気や色遣いなどが中国っぽい印象である。布袋像は間近で見ることができる。金色に塗られて満面の笑みを浮かべている。その他にもいろいろな仏像が見ることができて興味深い。
万福寺からは一路京都市内へ戻るが、その区間は京阪電車を使って清水五条駅まで一気にワープ。
七福神はようやく3箇所目となる、六波羅蜜寺を訪れる。ここには弁財天が祀られている。六波羅蜜寺は真言宗智山派の寺、空也上人が開祖で、本尊は十一面観音である。空也上人は踊り念仏の開祖だと言われているが、歴史の教科書で口から仏が出てきている像を記憶されている方も多いだろう。
すぐ近くに京のえべっさんで知られるゑびす神社があり、恵比寿様が祀られている。正式に漢字で書くと「恵美須神社」となるそうだ。商売繁盛はもとより、交通安全の神様でもあるのだとか。しかし、つい先日、この神社のすぐ近くの四条通で暴走車による痛ましい死傷事故が起きてしまった。ランニングコースは事故現場を避けて鴨川河川敷沿いに北上する。
寺町通竹屋町にある革堂(こうどう)に到着。ここには寿老人が祀られている。革堂というのは通称で、正式には行願寺という天台宗の寺である。革堂と呼ばれるようになったのは、開祖の行円上人が、母鹿を射てしまい、その中に子鹿がいたことで殺生を悔い仏門に入ったが、殺してしまった鹿を哀れんでその革をずっとまとっていたからだと言われているそうだ。
七福神残り2つとなって、時間制限が気になってきた。ちょっと急いで修学院にある赤山禅院を訪れた。結構登っている。赤山禅院は比叡山延暦寺の別院で、ここでは福禄寿が祀られている。
登った坂を戻ってきて、最後に訪れたのは松ヶ崎大黒天。その名の通りここには大黒天が祀られている。正式名は妙円寺という日蓮宗の寺である。朱印の受付は16時までで、15時45分到着とギリギリ間に合った。
七福神コンプリートした後は、地下鉄で京都駅に戻る。天気は最後に小雨がぱらついた程度で、照らず降らずのちょうどいい気候だった。なお今回の七福神はこちらのサイトもさんこうになる。
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