あおもり紀行(鉄道編)
青森ツアーの鉄道関係をこの項にまとめる。まずは新青森駅のリポートから。
東北新幹線青森延伸からちょうど1年を迎える新青森駅。それに合わせて登場したE5系はやぶさを見物するために、わざわざ入場券を買って駅構内へ向かった。実ははやぶさの運行本数は少なく、新青森で見るチャンスは6:10発、11:22着、12:46着、18:14発の4回しかない。今回は11:22に到着のはやぶさ1号がターゲットである。
しかし到着予定ホームはだいぶ長い時間出発列車がないということで、コンコースから上がるエスカレーターは動いておらず、柵がしてあった。ホームに上がってみても人影はなく、本当にここでいいのか不安になる。でも向かいのホームは既にはやてが2本とも塞いでいるから間違いないだろう。
やがてホームドアが開かれる。ドアから外側に出たら、駅員からホーム外側に出るなとのアナウンス放送で釘を刺された。ドアが開いてからもだいぶあって、ようやくはやぶさの到着だ。ずいぶん遠くからヘッドライトの青白い光が届いていてまぶしい。ホーム滑走中のワンチャンスを何とか捉えて、停止後の先頭車両へ向かう。
すると、降りてきた客と自分のような野次馬が加わって皆争うようにはやぶさの写真を撮っていた。それにしても先端部分が長すぎて、いっぺんに画角に収めきれない。なおこの列車は折り返し運転はせず、車庫に向かうということで、駅員が懸命に早くホームドアから出るよう呼びかけていた。ちなみに駅前の駐車場は30分までなら無料。
次なる鉄スポットは、青森駅からすぐ近くにある、青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸。言わずとしれた青函連絡船、「津軽海峡冬景色」の歌い出しにある風景がかつてここにあった。昭和63年に最後の航海を終えた八甲田丸がそのまま海に浮かぶ博物館として余生を送っている。暗い調べの歌とは真逆の明るい黄色にペイントされた船体。煙突に描かれたJNRのロゴマークが懐かしい。
館内、いや船内は、だいぶ改装されてはいるが、所々に往時の面影を残している。とはいえ、自分は青函連絡船の現役当時に乗ったことがない。従って郷愁ではなく客観的視点で見てしまうのだが、やはり効率性や経済性、安全性を考えれば、連絡船が海底トンネルに取って換わられるのは時代の趨勢だろう。蒸気機関車を見たときの思いと共通するところである。唯一残るとしたら、ノスタルジア、歴史的価値、博物館的価値だろう。まあ、だからこそ博物館になっているわけだが。
船内はかなり巨大だ。1階から4階まで縦横にわたっており、1階には線路があって列車がそのまま入り込めていたとは驚きだ。しかも1〜4番線まで分かれており、合計48両を格納できていたとは。そして中にはキハ82系など懐かしい車両も残っていた。
ちなみに入館時にクイズラリーの問題用紙を渡されていたのだが、何とこれが大人専用だと。問題がかなりマニアックで、館内の展示をくまなく探せば答えは見つかるのだが、どこにあるのかわからず苦労する。結局全ての展示を真剣に見ていかなければならない。ラスト問題の1〜4番線にそれぞれ何両ずつ載せられるかの答えは見つけられずじまい。しかもこの問題は毎週変わるのだと。いやはや恐れ入った。鉄が青森を訪れたならこれはチャレンジすべきだろう。それにしても来館者は少なく、ほとんど貸切状態だったのはもったいない。
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コメント
わたしは何度かのりました~~現役で
急行北国の自由席でいって青森到着したら 走って場所を確保したかなぁ あれはいつやったやろ
たしか1972年ころやったかと~~
再訪したいです~~
投稿: たけした | 2011/12/10 22:57
コメントどうもです。連絡船は片道3~4時間ぐらいかかっていたそうで、海が荒れていたらさぞや大変だったでしょうね。
投稿: くりりん | 2011/12/12 00:01