あおもり紀行(温泉編)
今回の青森ツアーの宿泊地は、青森県の日本海側、西津軽郡深浦町舮作(へなし)にある「黄金崎不老ふ死温泉」である。青森市内を3時頃出発して延々運転すること3時間少々でようやくたどり着いた。夕日が美しいことがウリの一つだが、当然到着時には真っ暗。もっとも、この日は悪天候だったので日没に間に合ったとしても夕日は見られなかったであろう。というわけで画像は翌朝のものからスタートする。
ここの温泉は全室オーシャンビューとなっている。もっとも、そのために横に細長い建物になっている。というわけで、着いたときは分からなかったが、夜が明けてみるとドドンと日本海の荒波が見渡せる。しかし、明けても悪天候である。
そして、この温泉のもう一つのウリである、海の間際の露天風呂もトライ。ここは日の出から日没までしか利用できないので(※日帰り入浴の場合は8時から16時まで)、前日は間に合わなかったが、今朝はどうだろうと思ってのぞいてみたが、悪天候のため利用禁止と掲示がされていた。それでも一目見てみたいと警戒線を突破して露天風呂へ続くドアを開けてみた。そこに広がっていたのは、波に洗われて湯船が見えなくなっており、壁だけ残っている光景であった。さすがにこれは遭難してしまうので遠目に確認しただけで即撤退。この露天風呂を楽しみたい場合は、荒れる冬の時期は避けるべきであろう。
とまあこんな悪天候であったとしても、宿泊棟のある側の内風呂は朝4時から利用できる。内湯には温泉浴槽と泡の出ている白湯の2つの浴槽。カランなどの設備は普通に整っている。サウナと水風呂もある。そして、こちらの風呂にも小さいながら露天風呂がある。海の間際というわけにはいかないが、外一面海を望むことが出来る。寒風吹きすさぶ荒天だが、風呂の中は極楽極楽。
さて肝心のお湯は茶色く濁っておりかなりの金気臭がする。味はしょっぱくて渋みも混じっている。浴槽の縁には析出物の堆積もあり強烈なパンチ力がある。浴室内では掲示を見つけられなかったが、調べたところでは加水あり、加温なし、循環なし(掛け流し)、消毒なしとなかなかの出来である。成分的には含鉄-ナトリウム-マグネシウム-塩化物強塩泉(高張性・中性・高温泉)となっている。塩分を含む温泉は通称「熱の湯」と呼ばれ、風呂を上がってからもいつまでもぽかぽかしている。
★★★★★ 露天に入れなかったのは残念だが、それをおしなべても秀逸の湯。
晩御飯も海の幸中心で大満足。朝食は和食のバイキングである。グルメ関係はまた別項にて。
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