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あおもり紀行(総括編・1日目)

この週末は青森へ旅行することとなった。なぜ青森になったかはいろいろ複合要因があって、まず新婚旅行以来貯まったままのマイルをどこかで使おうということで、伊丹からJALで行けるところ。次に47都道府県のうちまだ未踏で残る4県(青森、秋田、島根、宮崎)のどれかに行きたいという希望から、青森が選ばれた。

111203_01朝早い便で伊丹空港から出発。飛行機はE170という小さめの機材。前日の雨で遠くまでやたらくっきり見えて紅葉盛んな関西の景色から、しばらくは雲の上、やがて着陸間際になって下界が見えるようになると、雪が積もって白黒の世界になった青森の山並みが見えてきた。いかにも寒そうである。

111203_02青森空港からの移動手段はレンタカー。今回フィットのハイブリッドを予約していたのだが、店の都合で手配できなくなったとのことで、小型の値段のままでプリウスをあてがってもらった。今回は黒のボディー。天気はあいにく雨だが、暖かい雨で積雪がないのは有り難い。

まず向かったのは新青森駅。東北新幹線青森延伸からちょうど1年、E5系はやぶさの勇姿を拝みに行くが、詳しくは鉄道編に譲ることにする。

111203_06次に向かったのは青森駅近くにある古川市場。雰囲気的には築地の場外市場という感じだが、ここの目当ては何と言っても「のっけ丼」である。のっけ丼とは、まずご飯を丼一杯買い、その上に刺身など一切れ100円程度で各店がバラ売りしてくれるので、好みの具材を盛っていっていただくという大変ユニークな丼である。以前どこかのテレビ番組でこれをやっていて、青森行ったら絶対これは食おうと決めていたものである。

大間のマグロ(これは500円とかなりリッチ)を始めとして、イクラ、ホタテ、ウニ、サーモンなどガンガン盛って、結局1500円ぐらいの海鮮丼が完成。またこの魚介類のうまいこと。車だからビールが飲めないのが残念である。詳細はグルメ編にて。

続いて向かったのは青森駅の隣にある八甲田丸。かつての青函連絡船最後の1隻が博物館となったものである。こちらも詳細は別項にて。

111203_12その次はねぶたの家「ワ・ラッセ」を訪れた。ここは比較的最近できた施設のようだ。青森といえばねぶた祭りが有名だが、ここなら一年中その熱さを体験することができる。関西でそのスピリッツが似たものを挙げるなら大阪泉南あたりの「だんじり」だろう。

ねぶた祭りの起源は諸説あって確定していないこと、ねぶたを作ることを本職としている「ねぶた師」という人たちがいて、その中でも何度も優勝している選りすぐりのねぶた師は「ねぶた名人」と呼ばれ、今のところ4人しかいないのだとか。

博物館にしては珍しく、展示されている数々のねぶたは写真撮影自由となっている。現物を間近で見るのは初めてだったが、骨組みは木材で作られていて、そこから針金で表面を形作り、その上に紙が貼られて着色されている。だから、軽いが思ったより頑丈になっている。だから祭りの時に激しく揺らしたり回ったりしても壊れないわけだ。

111203_13111203_14館内にいた解説ボランティアの話を聞くと、ねぶたは正面だけでなく、ぐるっと360度回って見るものであり、その全周で物語が描かれているのだそうだ。例えば白虎と青龍という作品、裏に回るとちゃんと玄武と朱雀も居るのだ。他にも、龍の喉元に逆鱗がこっそり描かれているなど、ねぶた師のちょっとしたお遊びの要素が隠れていたりするのだそうだ。うーむ、なかなか奥深い世界である。

111203_15続いて訪れたのは青森県観光物産館アスパム。三角形をしたビルである。このビルの高層階にある展望台に上がってみたが、あいにくの雨でほとんど眺望なし。さすがにここはちょっと空振りだった。2階のホールからなぜかゆるキャラがぞろぞろ出てきたところに出くわした。何かイベントでもしていたのだろうか。

青森市街エリアで他にも回りたい候補地はあったのだが、ここまでで思ったより時間が経過していたので、この日の宿泊地へ向けて移動を始めた。目指す先は日本海側の黄金崎。同じ県内だと思って甘く見ていたが、何と100kmも一般道を雨の中ひた走ることとなった。いやあ、青森県は広い。

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