« 今城塚古墳 | トップページ | 5ヶ月で駆け抜けた天使 »

火星探査機のぞみ PLANET-B

111107小惑星探査機「はやぶさ」の快挙の陰で、涙を飲んだ探査機がある。火星探査機「のぞみ」PLANET-Bである。

「のぞみ」は「はやぶさ」に先駆けること5年、1998年7月に打ち上げられ、一路火星を目指していた。しかしスイングバイ時の不具合で、当初予定より大幅に遅れての火星到着を余儀なくされた。しかも、たどり着くまでにも通信系統などのトラブルに見舞われ、火星に接近は果たしたものの、「火星衝突確率を1%以内にしなければならない」という国際ルールをあとわずかのところでクリアできなかったため、火星周回軌道への導入を断念し、より火星から遠ざける操作を余儀なくされた。「のぞみ」は探査機としての機能を停止し、今後は半永久的に火星とほぼ同じ軌道で公転し続ける人工惑星となってしまった。

そもそも、最初のトラブルの時点で、ミッション達成はかなり絶望的な状況だったが、驚異的な努力であと一歩のところまでに挽回した。にもかかわらず、最後の一歩が届かなかった。関係者の無念といったら想像に余りある。さぞや悔しかったことだろう。さぞや残念だったことだろう。

一方で、この「のぞみ」を襲ったトラブルに対処した経験が生かされ、後の「はやぶさ」奇跡の生還劇の礎となった。このミッションは決して失敗ではなかった。そう信じたい。

|

« 今城塚古墳 | トップページ | 5ヶ月で駆け抜けた天使 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 火星探査機のぞみ PLANET-B:

« 今城塚古墳 | トップページ | 5ヶ月で駆け抜けた天使 »