平城遷都1300年祭
大学時代の友人の集いで平城遷都1300年祭の会場に行こうということになり、久々に奈良へと向かった。こんな機会でもなければわざわざ訪れることはなかったのだが、いざ電車に乗ってみると、多くの人がメイン会場最寄りの大和西大寺駅で降りるのに驚いた。いやあ、なめてました、すんません。
ちなみに今回の移動には「せんとくん平城京1日乗車券」を利用。値段は提携する鉄道会社によって様々だが、このケースでは京都市営地下鉄全線フリーと、近鉄京都または竹田から大和西大寺・近鉄奈良・西ノ京までの往復(これは途中下車不可)と、その近鉄3駅間フリーという組み合わせで1300円となっている。
西大寺駅から会場までは無料シャトルバスも出ているが、待っているうちに歩いた方が早いと言うことで徒歩で向かう。15分ぐらいで平城京跡にたどりつくが、この時点でもうずらずらと人の波が出来ている。
まずは復元された太極殿を見物。無料である。ひたすら長い列の流れについて行くという感じ。中には玉座とか天井画などが飾られている。
次に発掘現場をそのままの姿で保存している展示施設を見学。これも無料。というかすべての施設は無料のようだ。
平城京は、廃都になったあと田畑に変わったのだが、土が硬すぎてそのままでは耕作できなかったので、他所からの土を盛っていた。このおかげで、元の地面がよく保存されていたのだそうだ。柱を立てるときに掘られた穴が残っているので、どんな建物が建っていたかが推測できるのだそうだ。
続いて東院庭園というところを訪れる。ここは庭園や池を作って宴などをしたところのようで、その一部が復原されている。曲水の宴という名前で往事の宴も催されるのだが、それを見るには整理券が必要だそうで残念ながら見られず。
最後に朱雀門の方へ回る。それにしても歩いた歩いた。だだっ広い旧跡のところどころにこうした施設があるのだが、何もないところは単なる草ぼうぼうの空き地のままである。
昼もだいぶ回って腹が減ったので昼食にするが、会場内で飲食を提供しているところはごくわずか。そのフードコートに行ってみるとこれまた満員。手軽に食えそうだったので「めはりずし」というものを買った。塩漬けした緑の葉っぱで酢飯を包んであるごくシンプルなおにぎりみたいなものである。ついでに大和牛のコロッケも買ってビールのアテに。しかし観光地価格で結構なお値段。まあ、施設が全部無料だからこれで還元してやるというところだろうか。
その後は奈良市街へ移動。奈良中心部なら東大寺と奈良公園にシカ、というのがお決まりだが、どうも最近はならまちを巡るというのがトレンドのようで、そぞろ歩く。ふがしむき、もちいどのと商店街を抜けるとならまち界隈になる。ところどころ昔からの町屋が改装されて店になっていたり、ちょっと見学できるようになっている。
そのうちの一つ奈良町資料館に入ってみる。これは公設のものではなく一般の人が勝手にやっているそうなのだが、古い看板や大皿、文豪の原稿などそれなりの品が飾られていた。猿のお守りがメインらしい。
もう一つ、ならまち格子の家というところを見物。これまた無料である。ここも、昔ながらの町屋の暮らしを伝えるような施設だった。
その後猿沢池や興福寺あたりまで戻ってくるが、シカの姿は見られず。興福寺の宝物館にえらい行列が出来ているので何かとおもったら、どうやら国宝の阿修羅像が目当てらしい。
夕食に奈良駅ビルの百楽という中華料理店を訪れて、丸々奈良満喫のツアーを終えた。
| 固定リンク
« 一花屋 | トップページ | ツール・ド・ポンポン山 »
「旅行・地域」カテゴリの記事
- さどしま紀行(総括編・3)(2024.08.03)
- さどしま紀行(総括編・2)(2024.08.02)
- さどしま紀行(温泉編)(2024.08.03)
- さどしま紀行(グルメ編)(2024.08.03)
- さどしま紀行(総括編・1)(2024.08.01)
コメント