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しまなみ紀行(島嶼編)

しまなみ海道2日目朝。自転車はレンタサイクルを利用するが、その拠点が今治側ではサンライズ糸山にあって、これが今治市内からは結構離れており、もうすぐ橋を渡るというところの近くにある。車で15分などとのアクセス情報はあるが、公共交通機関ではどうしたらいいのかがよくわからない。そこで、前日からホテルやバスセンターで聞き回ったところ、今治市内から小浦・大浜方面へ向かう路線バスの展望台入口というバス停で降りたらよいということが分かって、それで向かう。本数がごく少なく、始発でも今治桟橋を8:28発というローカル路線である。約30分ほどかかってサンライズ糸山にたどりついた。

100920_1レンタサイクルセンターで自転車を借りた。あらかじめマウンテンバイクのレンタルを予約していたのだが、その場になって1台はクロスバイクにしてみようと変更。これが後々苦しめることになる。レンタル料金は1日500円、保証金が1000円で、異なるサイクリングセンターで乗り捨てる場合はこの保証金分が乗り捨て料金になる。また、橋の通行料金が全部で500円となるところをクーポン券にして半額で売っているので一緒にゲットしておいた。

9時過ぎにサンライズ糸山を出発。出てすぐに来島海峡大橋3連発である。ちなみに、橋は高速道路と平行しているのだが、その取り付け部分が高速道路とは違ってぐるんぐるんと橋のたもとを回って高さを合わせることになるので、高速道よりはかなり道のりが長くなる。当然橋にたどり着くまでは上り坂である。来島海峡を渡って、1つめの島、大島へ入った。

大島では途中ちょっと脇道にそれて、よしうみバラ公園というところを訪れてみた。だが、今頃はあまりバラのシーズンとはいえず、わずかに咲いているのみ。ほかに客もほとんどなく閑散としていた。再び本線に戻って次の橋・次の島を目指すが、途中も結構アップダウンがある。マウンテンバイク・クロスバイクともにギアは十分な段数が付いており軽いギアにすれば上れるのだが、クロスバイクの方のシートが堅くて角度もいまいちしっくりこないので、段々とケツが痛くなってきた。

100920_2ようやく大島から伯方島へ渡る伯方・大島大橋へたどりついた。この橋は比較的短い。

100920_3伯方島といえば伯方の塩、ということで、途中にある道の駅「伯方SCパーク」で伯方の塩ソフトクリームを食べた。250円だが、橋の通行料クーポンの特典を使うと50円引き。ほんのり水色をしており、ソフトクリームの甘さと塩加減が絶妙のバランスでうまい。糖分も取れて栄養補給もできた。

伯方島の区間はそれほど長くなく、大三島橋を渡って大三島へ入った。

100920_4大三島にある道の駅多々羅しまなみ公園で昼食を兼ねちょっと長めの休憩。ネギたこ焼きゆずポン酢を食べようとしたら肝心のポン酢を誤って大部分をこぼしてしまいガッカリ。

これまでは曇りがちでまだ走りやすかったが、この辺から晴れて日差しが強くなってきた。公園からは多々羅大橋を眺めることができる。その多々羅大橋を渡って生口島へ入る。ここで愛媛県と広島県の県境を越えることになる。

100920_5しまなみ海道も後半戦となったが、そろそろ時間が気になってくる。帰りの新幹線を予約済みなので、時間無制限というわけにはいかない。新幹線はEX予約なので変更できるとしても、レンタサイクル返還のため営業時間内にはたどり着かねばならない。しかしこの生口島も区間が長い。海沿いの道を延々と走ってようやく生口橋にたどり着いた。橋を渡れば因島、あと島2つである。

因島に入ると、自転車で走るにはいまいちのルートが続く。というか、もともと因島はだいぶ昔から本土と橋でつながっており、最近出来たしまなみ海道とは違って、もともとある道路にルートを設定しているというだけなので、自転車専用レーンなどはなく、道幅も狭い。しかも、島内でのアップダウンがかなり激しく、疲労がたまる。ケツも痛い。

100920_6ようやく因島大橋にやってきた。橋としてはこれが最後だ。この橋だけが、車道とは違ってその下の段を通る構造となっている。従って景色はいまいち。橋を渡れば、最後の島、向島である。

向島に入ってからも、因島同様自転車道としてはいまいちのところが多い。残り距離と時間が気になるところだが、後半に入ってから距離標識がほとんどなくて困る。ようやく尾道まで残り8km、これを1時間で行けば十分間に合うとわかって一安心。ラストスパート。

100920_7向島から尾道へも海を渡らなければならないのだが、自転車の場合は渡し船を使えという案内だったので、それに従い船着き場に到着。二つルートがあるのだが、尾道駅前に近い方に行きたい場合は進行方向右側にある船着き場の方がいいようだ。程なく渡し船がやってきた。渡し賃は自転車持ち込みも含めて110円也。

渡し船は最初狭い川を下って、海に出るが、これももう尾道駅が目の前に見えており、海と言うより運河を渡るという程度である。尾道駅前のサイクルステーションで自転車を返却し、しまなみ海道自転車走破。全行程約70kmを、朝9時過ぎのスタートで午後3時過ぎにゴール。いやはや、長かったけど面白い行程であった。

尾道と言えば尾道ラーメンなのだが、すぐに新幹線の新尾道駅に行かねばならず、ラーメンも食わずに尾道駅を後にした。

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コメント

私が行ったときは 尾道ラーメンは食べませんでしたが 銭湯にいって 電車で福山へ~新幹線で帰りました~

投稿: たけした | 2010/09/24 11:52

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