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消極的選択

民主党党首選挙が行われ、菅現首相が再選された。これで首相がまたコロコロ変わることは避けられたが、積極的に選んだというよりも消極的に残ったという感じである。辣腕で仕事が出来そうだがお金にダーティーな(イメージがつきまとう)人物と、お金にクリーンだがおよそ指導力を発揮できていない人物とどちらを選ぶか、究極の選択。その究極ぶりは国会議員票の互角具合に現れているが、一般党員ではお金にクリーンな方を選んだようだ。いくら政治力があったとしても議員はお金にクリーンでなきゃダメいうのがこれからの世論、ということだろうか。そういえば小沢前幹事長といえばそもそも自民党金権政治の権化である田中角栄元首相の秘蔵っ子であった。

ただ、敗れた小沢氏が最近起訴された政治資金問題で本当にクロなのかは正直よくわからない。何せ、何も証拠のないところから厚労省の幹部を犯罪者に仕立て上げて起訴してしまうような検察では、本当にここが正しいのか信用ができなくなってしまう。せいぜい我が身が痴漢の冤罪でぶち込まれるような不幸が降りかからないことを祈るばかりである。

さてこの選挙結果を見透かしたようにさらに円高が続く。そもそも最近の円高は、日本の経済が強いからではなく、ドルもユーロも弱くて、弱いけれど比較的ましな円に投資マネーが流れ込んでいるからだと説明されている。これまた消極的な選択である。ただ、腑に落ちないのは、将来性や経済の勢いを考えるなら買うべきは「円」ではなくて「元」ではないかと思うのだが、そうはなっていない。

おそらくは円が比較的ましとはいえなくなった段階で、投資マネーは潮のごとく引いていき、円は暴落するのだろう。かつては原油価格を上昇させ、今度は円高。実体経済、実需を無視したほんとうに金儲けのためだけの金。それならいっそのこと「投機的な円買いが出来るお金持ちは担税力がある」と見込んで、円買いに税金をかけられないかしら。税金がかかることが大嫌いな投資マネー達はあっというまに逃げていって円高は解消されるとか。まあそんな簡単なわけにはいかないのだろうが。

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