世界の中心で鼻をかむ
既に新婚旅行に出てから数日が経過。道中で適宜ブログに書き込もうと思ったのだが、成田空港のラウンジを最後にしばらくネットなしの旅が続く。
というのも、泊まったホテルにLAN線は来ているものの、インターネット接続は有料でしかも結構なお値段。緊急事態ならまだしも、たかだか徒然の旅行記に無駄な出費はいらないだろうということで、ここ数日無線封鎖状態だった。
ではこの投稿はどうしたかというと、ドコモの国際ローミングサービスで携帯メールからアップしたものである。これも普段のパケット代に追加料金がかかるので、これ一度きりにしておくつもり。
前置きが長くなったが、ハネムーンの行程前半は、伊丹から成田へ、そこから国際線でオーストラリアのシドニーへ飛び、国内線に乗り換えてエアーズロック空港へ降り立った。伊丹発が14時頃でエアーズロック着が翌日の昼なので、ほぼ丸一日を要した。さすがに世界の中心は遠い。
着いた日の夕方から夜にかけてはウルル(エアーズロック)のサンセット鑑賞と「サウンド・オブ・サイレンス」と銘打った屋外でのディナーに参加。しかし、この日はあいにくの曇り空で、サンセットもいまいちだわ、ディナーの際の星空鑑賞も全くできずだった。
ディナーでは世界各地からの観光客が集まっていたので、できれば英語での会話にも参戦したかったが、ほとんど絡めず。全く星空の見えない状態での星空鑑賞でも、ガイドの巧みな話術で客は大受けだったのだが、英語がわからないと面白さが半減。6年前のオーストラリア訪問からほとんど進歩がない。
二日目はウルルのサンライズ鑑賞と登頂ツアーに参加したが、見た目いまいちの雲の多い天気。予報が雨と言うことで、登山道は閉鎖されていた。代わりにその周辺のアボリジニ聖地や名所、資料館などを見て回る。そうそう、エアーズロックとは、西洋人が後から見つけて勝手に付けた名前であって、ここは昔からウルルと呼ばれるアボリジニの神聖な場所だったのだ。
午後は、もう一つの名所、カタ・ジュタというところの「風の谷」を散策して、その後ウルルのサンセットを鑑賞するツアーに参加。風の谷といえばナウシカだが、確かにその映画に出てきそうな雰囲気ではある。ナウシカの世界とラピュタの世界を合わせたような、幻想的な光景だった。
天気は午後から回復してきて、ウルルのサンセットは最高の色合いで見ることができた。これよ、これが見たかったのよ。
三日目、エアーズロック滞在最終日だが、前日ウルル登山ができなかった場合再挑戦できるということで、再び早起きしてサンライズ鑑賞と登山のツアーに参加。サンライズも前日よりはるかにいい感じで見られた。そして、この日の登山道は開いていたので迷わず登山にトライした。
登山道すぐがかなりの急坂。それも最初の100m程は手すりも何もない。これは、最後まで行ける勇気があるかを試すための関門なのだとか。二人ともその第一関門は難なく突破し、そこから現れる鎖の手すりを頼りつつさらに急坂を登る。
一旦急な登りが落ち着くと、そこから先は白線が引いてあり、それに従って進む。ほぼ平坦だが、所々四つん這いになって登り降りが必要な箇所もある。どうもこの凹凸は横倒しになった地層の浸食度合いの違いでできているようだ。
しばらく進むと、石碑が置かれているところへ着いた。これがウルルの頂上だそうだ。360度の地平線と遠くにカタ・ジュカが見える。まさに世界の中心という感じだ。様々な国の観光客が記念撮影などしている。中には、携帯で誰かに電話する人も。ここでも携帯の電波届くのね。その中で我々は愛を叫ぶわけでもなく、ちり紙で鼻をかんでいた。相方は鼻炎気味、自分も結構風に晒されて鼻水でてきたもので。
こうして最初の目的地エアーズロックを後にするのであった。
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