天下一品 総本店 【京都ラーメン紀行】
1年余りにわたって繰り広げられた京都ラーメン紀行も、今宵をもって箸を置かせてもらうこととした。シリーズ最後に選んだのは、月並みではあるが、白川通北大路近くにある「天下一品」総本店。総本店、という割には思ったほど間口は広くない。店の外に丸イスが置かれていて、この順番で待つようにと指示する掲示があったが、訪れた際は行列もなくすんなりと店内に入れた。中はカウンター席とテーブル席。創業当初からは一度リニューアルしているそうで、作り自体は意外にと言っては失礼だがきれいである。発祥の店ということで壁面には年表なども書かれていた。
天一はチェーン店のなかでもシリーズ最多出場となるので、注文はまだ頼んだことのないメニューにしてみた。こってりかあっさりかと聞かれたらもちろんこってりとしたが、麺も細麺かレギュラーかを問うてきた。やはりレギュラーだろう。
待ち時間は比較的少なく、すぐに出てきた感じだ。スープは言わずと知れた濃厚こってり。このこってり系も、豚骨しょうゆ背脂系と並んで、いわゆる京都ラーメンの代表格と言えるだろう。麺は中太のストレート。デフォルトだと自分的にはやや柔らかめに感じる。トッピングにキムチと筋コンニャクの土手煮、メンマが入っている。
まあもちろんこれで十分旨いのだが、昔々、あれは学生の頃だっただろうか、飲んだ後の夜更けに初めて天一のこってりなるものを食べたときのインパクトに比べると、かなりおとなしいような気がするのだ。昔の記憶なので誇張されているのかもしれないが、スープの粘り気はもっと強く、それこそ本当に箸が刺さるぐらいの勢いで、もっとニンニク臭く、麺も角張っていてもっと太くて堅かったような気がするのだ。ひょっとしてこれは食べきれないかも、という危機感を抱いて食べた覚えがあるが、今の天一は一般にも受け入れやすいようにそうしたドギツさをなくして、よく言えば洗練された、悪く言えば面白みのない形に変化しているのではなかろうか。ネットの評でも、昔と違うという意見が垣間見られるのは、こういうことなのだろうか。
スタミナラーメン(こってり、大、ニンニク入り) 1030円
値段の割にはそれほど豪華と言う感じはしなかった。店内には女性の2人連れとか、女性おひとり様でカウンターとかが平気でいるあたり、受け入れやすい形に変化した甲斐はあったといえるのだろう。数え間違いがなければ、これにて113杯目。ごちそうさまでした。
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コメント
おお、天一の総本山。なつかしい。そして京都ラーメン紀行最終回おめ。
我が家では、結婚後に嫁さんと一緒に池袋を中心にラーメンの食べ歩きをやってた。ちょっとした共通の趣味があると楽しいものだ。お店や行きかたを調べて新規開拓に励んでいた。ただ子供が生まれてからはそう簡単にできなくなってしまったけどね
次からは二人で新しい紀行を続けてください。おめおめ。
投稿: トリッキー | 2010/03/22 04:09
コメントどうもです。一時的なリンク切れ失礼しました。
池袋もラーメン激戦地の一つですね。こちらもせっかく池袋の近くに2年間住んでいながら、ラーメンに目覚めるのが遅くてちょっとしか回れませんでした。しかし、もっと早く目覚めていたらもっと太っていたと思われるので、それでよかったのかもしれません。
これ以上の体重増はさすがに問題なので、北摂ラーメン紀行といったシリーズ化はしませんので御了承ください。
投稿: くりりん | 2010/03/22 23:33