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鉄道唱歌

10月14日は鉄道の日。ということで、鉄道唱歌についてちょっとばかりネタにしてみた。

「汽笛一声新橋を はや我汽車は離れたり」で始まる有名な鉄道唱歌は、何と歌詞が334番まである長大な歌である。路線ごとで5集に分かれているそうだが、第1集の東海道線だけでも66番まである。

これを眺めているだけでも東海道を旅することができる非常に優れた歌詞だ。ところが、よくよく見ると、いろいろツッコミどころ満載である。東海道編が発表された1900年当時の状況なので、熱海を通っていない。難工事の末に丹那トンネル(熱海-函南)が開通したのは1934年。それまでは今の御殿場線を回るルートだったのだ。

また、京都近辺でも違いがある。京都-山科-大津をそれぞれ貫く東山トンネル・新逢坂山トンネルが開通したのは1921年。それまでは東山を回避するため、京都からは今の奈良線のルートで稲荷まで行き、そこから大津にたどり着くというルートだった。それぞれその跡地は今の奈良線の一部と、名神高速道路の一部となっている。また、当時は京都駅と言わず七条駅と呼ばれていたようである。その頃の京都駅付近は三条・四条といった繁華街からは離れており、かなり寂れていたに違いない。

というわけでたった1つの歌でもネタは尽きないのであった。

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