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月輪寺と愛宕神社

090921_1誰が名づけた"シルバーウイーク"の真ん中・敬老の日は愛宕山を訪れた。嵐山を通ると連休中とあって人出はかなり多め。普段なら人もまばらになる嵯峨野あたりまで来ても観光客の姿が多い。

清滝から月輪寺(つきのわでら)経由で愛宕山を目指すルートを通る。木陰に入ればかなり爽やかで涼しいのだが、それでも汗だくになる。ようやく月輪寺に到着。そういえばまだこのお寺の詳細は記事にしていなかったと思うので、案内文をアーカイブ。

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月輪寺 縁起
 鎌倉山と号し、真宗発祥の地。大宝4年(704)泰澄大師が開山した。さらに天応元年(781)光仁天皇の勅を奉じた慶俊が中興した。国家鎮護の霊場。このとき、地中から得た宝鏡の銘に「人天満月輪」とあったため、寺号に冠した。
 その後、空也上人が当地で修行し、念仏を悟り、初めて開いた遺跡の地。(寺宝の中には空也上人の木像もある。)法然上人もまた当地で念仏を専修された。九條兼実は深く帰依して円澄と号し、当地に隠栖。仏教の道を開発した三祖師相談の地でもある。三師とは、法然、親鸞、円澄をいう。
 承元元年(1207)法然上人と親鸞上人の流配に際して、当寺において円澄との別離を惜しみ、夫々の木像を刻んで形見とした。いわゆる三祖師像は、今に寺宝として伝えられる。この故に「一度は詣でて見よう月の輪へ、胸に六字の火がともるらん」と詠まれた。真宗機縁の地である。
 眺望にすぐれた境内には、本堂、三祖師堂、愛宕権現堂、御茶室のほかに龍奇水、しぐれ桜、空也庵などの旧跡がある。殊にしぐれ桜は、親鸞上人お手植の樹で、離別の悲しみを憂い、桜を通して涙を流すといわれる。また、崖下から湧く奇龍水は、空也上人が清滝川の龍神から授かった霊水であるという。
☆月輪寺御詠歌(法然上人二十五霊場十八番札所)
 月影の 至らぬ里は なけれども
 眺むる人の 心にぞすむ
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相当に歴史も由緒もある寺なのだが、いかんせん道路がなく麓から歩いて数時間は要する場所柄ゆえ、寺が荒れて困っているそうだ。重要文化財にもなっている寺宝維持のため、寄付を呼びかける掲示があちこちにしてあった。こちらも行程中貴重なお水をいただける場所でもあるので、いくばくかのお賽銭を積んで寺を後にした。

090921_2愛宕神社表参道と合流するちょっと手前辺りで京都市内を一望できるポイントがある。素晴らしい眺め。

090921_3ようやく愛宕神社に到着。さすがにこの辺りは人が多い。ここには飲料の自動販売機はあるが食料になるものは一切売ってないので、何か持っていかないとガス欠のおそれあり要注意である。

復路は表参道を行く。ここでは「お登りやす」「お下りやす」とあいさつするのがお約束なのね。とはいえ実際そのあいさつをもらったのは一人だけだったのだが。ラン後は先日も行った天山の湯に浸かる。ここも連休中とあり、かなり混雑していた。

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