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総選挙雑感

後の歴史に刻まれるであろう2009年の衆議院総選挙も、はや数日が経過。北海道マラソンにかまけていて触れていなかったが、ここらで感想をつらつらと書き留めておく。

さすがに今回は自民党が下野するだろうとは予想していたが、ここまで民主党が勝ってしまうとは想像を超えていた。まさに小選挙区制のなせる業である。そういえば前回の郵政選挙のときでも自民党は思った以上に勝ちすぎた感があったが、勝ちすぎると後が怖い、というのが今後の常識となるのであろうか。それに、ドブ板戦術、浪花節でお涙頂戴の選挙運動はもはや通用しないということだろうか。

それにしても、与党の大物議員でも次々と落選していく姿は凄まじかった。まるで長篠の戦いで織田・徳川連合軍の鉄砲隊に次々撃たれて散る武田の武将を見るようである。申し上げますっ!!中川昭一殿、討ち死にッ!久間章生殿、討ち死にッ!太田昭宏殿、討ち死にッ!…。ただ、比例代表並立制の重複立候補の仕組みにより、小選挙区で討ち死にしたのに比例区で復活当選という何とも不可解な光景がまたも繰り返された。自分の選挙区なんて、4人立候補中2人も比例復活なので合計3人当選だものな。残る1人は泡沫候補だったので、事実上全員当選したようなものだ。

さて政権交代を掲げてそれをなしとげた民主党だが、政権交代が目的ではなく、機能不全に陥りつつある政官界のしがらみを断ち切っていくことが求められるだろう。経験もろくにない新人議員が多数当選してしまったことを危惧する意見があるのは当然だが、むしろどことも癒着していない、利権のしがらみにとらわれないことを武器として戦えるかどうかにかかってくるだろう。それが出来なければ、今回大量絶滅となった小泉チルドレンの二の舞となるまでのことである。

そうそう、小泉元首相といえば、皮肉にもかつて党総裁選挙で言っていた公約が実現したことを賞賛しなければならないだろう。曰く、「自民党をブッ壊す」と。いやあ、見事に壊れたものだ。機能不全に陥り、自浄能力を失ったものは一旦壊すしかあるまい。問題は、破壊の後の再生である。もし自民党が再生せず民主党の独裁が続くようなら、結局支配者の名前が変わっただけで、常に政権交代さらされるという危機感を持つことでお互いを切磋琢磨させるという、小選挙区制を導入した意味がなくなってしまうのだから。

また、国民の方も議員に対する発想を改めていく必要があるだろう。単に、自分のセクト(地域、業界等々)の利益誘導を図るためだけの存在、口利きしてくれるから票を入れる、という感覚が続くのならば、百年経ってもこの国は変われないだろう。本来、自治とはとてもめんどくさいものなのだ。むしろ優秀で公正な独裁者に全てを委ねてしまった方がよほど効率的・効果的である。しかしそんな者が常にいるとは限らないし、また、いたとしてもいつ変節するかわからないし、そもそも人間の命は有限だ。高校の時の社会の教師が言っていた言葉が今も印象に残る。議会制民主主義は、最良の政治制度なのではなく、独裁制に比べ最悪の状態には最もなりにくいので採られているに過ぎないのだ、と。最悪の状態にならないために、有権者は常に政府の動きを監視し、選挙ではよく考えて投票しなければならないのである。

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