Good Job, HTV
去る9/11に打ち上げられたHTV(H-II Transfer Vehicle)が、今日無事にISS(国際宇宙ステーション)とのドッキングに成功したというニュースが流れている。打ち上げも予定通りのスケジュールだったが、その後の経過も順調でほぼ予定通りに進んだようだ。この手のミッションはむしろ遅れることが当たり前なのだが、恐ろしいほどにうまく行ったと言う感じである。
詳しい技術的説明はほかにいくらでもサイトがあるのでそれに譲ることとするが、このHTVの一つのおおきなキモとして、船内に与圧区画があるということが挙げられる。これは、おおざっぱに言えば、将来そこに人が乗るということにつながりうる画期的な技術であるということだ。これまで日本の宇宙開発はずっと無人だったのだが、今回初めて有人宇宙開発への第一歩が刻まれた。もちろんその道のりは遠いし、既に出来ている国々からすれば取るに足らないことかもしれないが、一歩一歩積み重ねることが大事でありそれが科学である。
かつて米ソ両大国が国家の威信を懸けて宇宙開発を競い合っていた頃と比べれば、はるかに少ない予算でここまでできたのだから立派なことだ。まだ今後も少々のミッションは残っているが、それらも立派にこなして、その成功におごることなく二号機以降も成功を積み重ねてもらいたい。それにしてもこのミッション、最後はISSのゴミ箱となって大気圏再突入して燃え尽きるというのは、かなりはかないものではある。
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