阿蘇カルデラスーパーマラソン
阿蘇カルデラスーパーマラソン100kmの部は、まだ夜も明けぬ午前5時スタートである。この時期ならもっと明るくてもよいはずだが曇っているのと、やはり九州だから日の出も遅いようだ。
スタート直前になって雨が降り出す。この雨は前半戦かなりの時間降り続くことになる。土砂降りというわけではないが、道のところが川のように雨水が流れているところもありちょっとやる気をそがれる。今回のプランはキロ5分で行けるところまで行って、あわよくば9時間切り、まあでも10時間切れれば御の字というコンセプトで臨む。序盤はかなりゆっくり行ったつもりでもキロ5分よりだいぶ速い。
20kmあたりまでは思っていたほどアップダウンもなかったのだが、高森を過ぎたあたりで突如急な登りが延々と続く。土地勘が全くないままだったのだが、どうやらこの辺で外輪山の南側の壁にブチ当たるのではい上がる恰好になるようなのだ。体力温存のため妙見山モードは発動しないが、それでもここでだいぶ順位が上がった。あたりはガスっていて遠くまで見通せなかったが、天気が良ければさぞやいい景色だっただろう。
登りが一段落付くと、今度は森林の中を駆け抜けるようなクロカンコースになった。まるでスターウォーズに出てくる森の惑星エンドアのようだ。やがて50km地点になると天気も回復してきて、50kmスタート地点兼中間点レストステーションに到達。通過タイム4時間13分と思った以上に早い。で、当然の如く中間点荷物など預けていないのでロスタイムはごくわずかで通過。50km手前で女子の1位に抜かれていたのだがここで逆転。
天気が回復してきたのに合わせて、ウルトラ用装備の350mlペットボトルを使用開始。ここまでは雨・曇だったので空のまま持っていたが、後半はエイドでここに冷水を満たし、5分おきに一口飲んで頭にかけて、強制給水・強制冷却を行うのだ。この5分の辛抱を5回とちょっとで5kmを走行することができる。
しかし、70km通過時点でもう我慢も限界、戦闘モードを解除した。すなわち、もう歩いていいということ。そもそも今回はタイムを目指しているわけではないし、ウルトラへの参加も、フルのタイム向上に資するためであるところ、70km以上の走行は正直言ってフルのためにはあまり意味がないと思う。さらには来週また大会参加で、しかも団体戦なので、極力体力は温存しておきたい。とまあいろいろ大義名分を並べて歩き倒した。
80kmあたりからは、何か高原状の土地を走るコースとなった。なぜか木が生えておらず一面草ばかりの丘である。それこそまるでWindowsのデフォルトの壁紙のような風景である。思わず携帯カメラで撮影。ただ、最初は綺麗だなと思っていたのだが、あまりにも延々この風景が続くので最後は飽きてきた。
90km手前あたりで、ようやくこの高原部分から、カルデラの底の方へ一気に駆け下る。それぐらいのタイミングで50kmの部のトップに抜かれた。スピードが全然違うわ。平地に降り立つと、今度は田んぼの中の道をひたすらゴールを目指して残り距離を消化していく。
Dist Split Lap
00-10k 0:47:51 47:51
10-20k 1:38:18 51:27
20-30k 2:28:24 50:06
30-40k 3:20:57 52:23
40-50k 4:13:00 52:03
50-60k 5:09:07 56:06
60-70k 6:05:54 56:47
70-80k 7:23:00 77:06
80-90k 8:32:45 69:45
90-100 9:35:44 62:59
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記録 9時間35分44秒(男子総合39位)
まあほぼ想定の範囲内という結果だった。
レース後は、ゴール会場近くの「湯巡追荘」に宿泊。この辺り一帯は内牧温泉(うちのまき)にあたるそうだ。宿には貸し切り露天風呂がいくつかあって、追加料金不要で空いていればいつでも利用可能である。
泉質は、ごくわずかに黄緑色がかかった白濁で、無味無臭。これも単純温泉とのこと。露天なので虫が浮いていたのはちょっといただけない。しかしこの施設、温泉以外のエンターテイメントはかなり凝っている。宴会場で屋台イベントをやっていたり、館内で撮影した写真を無料で記念にくれたり、マッサージチェアが何台かあり無料で使えるなど、盛りだくさんであった。従業員の接客もやたらフレンドリーであった。家族連れとかに向いていそうな感じである。客もたくさん利用しているようだった。
★★★★☆ エンターテイメントの努力に免じて★4つ。
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