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漢検前理事長タイーホ

いろいろネタになるニュースが錯綜しているが、今回はこのネタを。

とうとう、というかやっぱり、財団法人漢字能力検定協会の前理事長親子が背任容疑で逮捕された。漢検に上がるはずだった利益を、架空事業の発注と丸投げで自らが経営するファミリー会社に付け替えて、漢検協会に損害を与えたという容疑だ。この場合、漢検が悪いのではなく、悪いのは前理事長で、漢検は被害者(といっても人ではなく法人だが)ということになる。まあ、これまでにも散々報道されてきた内容を思えば、当然の帰結ということになるだろう。

前の記事でも指摘したとおり、漢字能力検定そのものが悪いということではなく、公益法人なのに多大な利益を上げてしまったこと、それを世のため人のために還元するのではなく理事長個人のためにワタクシしてしまったこと、さらにはそうした理事長の専横を止めるガバナンス機能が働かなかったことが問題なのであり、今回の逮捕はその2番目の問題について漢検ならぬ官憲がついに動いたというくだらないオチである。

それにしてもこの前理事長、悪いことをしたという感覚がまるでないようだ。オレが私財をなげうって手塩に育てた漢検協会が、ようやく育って儲かるようになったのに、それを回収して何が悪い、という考えなのだろう。ただ、この発想は公益法人の何たるかをわかっていない。公益法人は、世のため人のために私財をなげうって作られたら、その財産拠出者は見返りを求めてはならないのである。見返りが欲しいのなら、株式会社として資本を投資し配当を受ければよいのである。その代わり儲かった分税金はしっかり取られるのだが。

ただ、もし漢検が株式会社だったら、ここまでブームにはならなかったかもしれない。やはり「公益法人」たる看板が大いにハクを付けたのは間違いないだろう。ハクは欲しいが、利益も欲しい、税金は負けて欲しい、こうした金欲の亡者達が、公益法人に限らず、宗教法人、社会福祉法人、学校法人など優遇税制のある各種の法人制度を物色しているのをこれまで何度となく目にしてきた。やれやれ、あさましいこと果てしなし。障害者団体の郵便料金優遇を悪用したニュースも、これと同じ類といえるのではないだろうか。

(くりりんの問わず語り「漢検はなぜ叩かれるか」にトラックバック)

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