Phase 4
豚インフルエンザがメキシコで発生、豚からヒトだけでなく、ヒトからヒトへの感染が確認され、「新型インフルエンザ」と位置づけられたというニュースが世界中を駆けめぐっている。WHOは世界的大流行(パンデミック)に備える警戒レベルをそれまでの「フェーズ3」から「フェーズ4」に引き上げた(段階は最大でフェーズ6まである)。それにしても、新型インフルエンザは鳥インフルエンザで発生する、それも中国とかベトナムとかのアジアのあの辺で発生するもんかと思っていたのだが全然違った。
で、我々は一体何をすればいいのか。厚生労働省の新型インフルエンザQ&Aによれば、一般市民にできるのは、通常のインフルエンザ予防と同じように、うがい手洗いをしっかりする、もらわないためにも移さないためにもマスクをしっかりする、できれば人混みは避ける、最悪の場合は家に引きこもっても生活できるよう一定程度の食糧等を確保しておく、ということらしい。最後の部分は別として、結局は普段のインフルエンザ対策と一緒なのだ。ただし、感染の疑いがあるときは普通の病院に行かず、保健所に設けられた特別コーナーに電話で相談すべし。もし本当に感染していて病院に行こうものなら、待合室で他の人にウイルスまき散らすようなものだからな。
それにしても、ウイルスとは奇妙なものだ。それ単独では増殖できないので、何か(宿主)に寄生して初めて増殖できる。しかし、もしその際に宿主に劇症を起こさせて宿主が死んでしまうようなら、ウイルスは寄生先を失ってしまうことになる。それってウイルスにとっても損な話だと思うのだが…ウイルスには知恵や知能はないからそこまでは考えていないのか。ではウイルスは生命体なのか。何のために存在しているのか。考えれば考えるほど訳のわからん話である。
ウイルスの大流行によるパニックといえば、映画「アウトブレイク」を思い出す。その映画ではモチーフになったのはエボラ出血熱だそうだが、パンデミックが起きた状況の描写などは、いまこの状況で見るととてもリアリティがあって背筋が寒くなる。リアルの世界では起こらないことを祈るばかりだ。
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コメント
人間にとってのエコは、実はエゴである、と思ってます。
地球のため、なんて、もってのほか。
同様にウイルスは、ご存知でしょうが、人間にとって悪さをするものばかりでなく、有益なものもいます。一緒くたにするのは、やっぱり人間のエゴと思います。
あるいは、ウイルスは人類を滅亡させたほうが自身の得になることを見据えているのかも。
投稿: くまぼう | 2009/04/30 23:21
コメントありがとうございます。そもそも論として、生命が「何のために」生まれたかというのもはっきりとわかったもんじゃなくて、ひょっとして
「暇を持て余した神々の遊び」
に過ぎないんじゃないかと思うことしきりです。さらに、地球を一つの生命体として考えた場合って、これだけ急激に増殖してリソース食い尽くしている人類は、地球にとってはまさにウイルスそのものではないかとすら思えます。
投稿: くりりん | 2009/05/01 21:45
全く同感です。
それで、気の弱い私とか、周りが見えなくなって自分のことしか考えていない人とか、結局みんな、自己防衛行動に走るのです。
投稿: くまぼう | 2009/05/02 08:15