国のメンツで民が滅す
ミャンマーでのサイクロン水害、中国内陸部での大地震でともに被害がとめどもなく広がっているようだ。被害に遭われた人々には謹んでお見舞い申し上げたい。
それにしても、だ。ミャンマー軍事政権といい、中国政府といい、海外からの救援チーム等の受け入れを拒否するという理解に苦しむ対応を見せている。このような大災害が起きたときは、一刻も早い救助活動が生死の分かれ目になるというのに、他国の施しを受けるのは恥という考えなのだろうか。
確かに、海外の救助チームを受け入れたところで、助かる人の数はほんのわずかしか増えないかもしれない。しかし、そのわずかな助かる人にとっては大きな違いである。救援チームが入らなければ確実に死ぬのだから。サイクロンや大地震は人間の力では止められない。だが起こった後の被害を食い止められるかどうかは、人間の対応如何で大きく違ってくるものだ。
このような対応を見ていると、つい穿った見方をしてしまいたくなるのだが、このような災害で被害に遭う確率が高いのは貧困層、国家・政府に対する不満を募らせる可能性が高いグループだ。さすがに虐殺するわけにはいかないが、自然災害で勝手に死んでくれる分には万々歳、という空恐ろしい想像をしてしまう。現に、かつて北朝鮮で大凶作が起きたときも、あえて困窮層を救わず見殺しにしたのではないかといううわさを聞いたことがある。
やはり独裁政治を敷いているところはろくなことがない。
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コメント
独裁政治を続けるとろくなことが無いのでしょうね。
投稿: まほろん | 2008/05/16 10:58
コメントありがとうございます。中国はようやく救援隊を受け入れたようですが、遅かりし由良之助ですわ。人命のためというよりも政治的判断で受け入れたとしか思えません。
ミャンマーは相変わらずです。軍事政権逝ってよし。
投稿: くりりん | 2008/05/18 09:20