葛飾区郷土と天文の博物館
ミュージアム・ランの第三弾になろうか、今日は葛飾区郷土と天文の博物館を目指して走る。今回は都心を通らないので、王子駅経由で荒川沿いというアプローチ。それにしても行き帰りとも風が強かった。
何でもここのプラネタリウムは最近改装されて、光学式・デジタル式の両方を投影できるようになったとのこと。で、日本初の「デジタル・ユニバース」を上映可能とのことだった。ご当地用に若干冒頭部分が変えられているのか、「かつしかから宇宙へ」という番組として上演。スタート地点がごっつローカルだ。
葛飾を出発した視点は、あっというまに地球を離れ、太陽系の諸惑星(冥王星はのぞかれていた(^^;)をめぐったあと、銀河系、そして銀河の大規模構造、最後には136億光年という、現在観測しうる限界の距離からみた宇宙を眺めることができた。最後の視点はさすがに全天のデータが揃っていないのでたわしのように何方向かに毛が伸びるような形だったが、もうしばらくすれば全天揃うことになるのだろう。
それにしても、この視点の移動速度はとっくに光速を超えてしまっている。人間の想像力とコンピュータやCGの技術向上がなせる業だ。銀河の泡状分布の様子を見ると、何か人間の骨の中身のようだ。宇宙は、というかこの世の中のものすべてがフラクタル構造なのだなあと実感。
最後にまた地球へ戻るわけだが、何千億個もある銀河のうちのたったひとつの銀河系、そこに2000億個もある恒星の中のたったひとつの太陽、その惑星うちのたった一つの地球に我々が生きている。宇宙から見ればなんとちっぽけな存在なことか。それでも奇跡的な存在。60億人いる人間の出会いも似たようなものか。ここにもフラクタル的なるものを発見した。
番組は完全オートではなく、解説を生で行うのが暖かみがあってよい。番組の最後に葛飾に戻ってきてから今夜の星空解説というのもなかなか味があってよかった。165席ほどの会場が常に満席というのもうなずける。
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