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靖国神社と戦争責任

この手の話については過去も何度か記事を書いていたようで、改めて読み返してみた(^^;。

2005/10/18 またしても靖国
2005/08/15 敗戦記念日
2004/04/07 首相の靖国参拝問題

言っていることはそれ程ブレていないようで助かった(汗)。まぁどちらかと言えば靖国参拝反対派、いわゆる「自虐史観」のレッテルを貼られる側に近い思想といえよう。

要するに、太平洋戦争を中心とする第二次世界大戦(大東亜戦争でも構いません、呼び名自体にこだわりはない)で自国民300万人、周辺諸国に少なく見積もっても1000万人を超える死者を出しておきながら、時の政府、国家としての責任はうやむやにされたままの状態で、創設以来日本国政府(更に正確に言えば大日本帝国政府)のため(日本のため、とは異なる点に注意)に殉じた人「だけ」を祀ることを目的として作られた神社に参っても、それを以て「不戦の誓い」と受け取るのはどだい無理な話、ということだ。

A級戦犯は戦勝国の押しつけという理論はごもっともだが、では自らの手でこの大事故(国の導きを誤ったという意味で)を振り返り、何が原因だったか、再発を防止するにはどうすればいいのかの検証がほとんどなされていないということが問題だと考える。正しい戦争だったかどうかという観点は実は意味がない。たとえ百歩譲って正義の戦いだったとしても、これだけの犠牲者を出してしまっては明らかにミスである。

ことさらに靖国問題をやり玉に挙げるのは中韓両国に偏っているという点も確かに言えよう。ただしこれも、本当に被害を受けていて謝罪すべき人に対して誠意を尽くしていれば、「貴様らの言い分は国内不満をそらすための後付けの偏向教育ででっち上げたものだ」と突っぱねることもできようが、それが言えるだけの誠意を尽くしてきたか、と言う点が問題だと考える。

この辺の問題をきちんと整理した、解決したといううえで、それでも靖国神社に参拝したいということであれば、これほど反対を主張する必要もなかったことだろう。

ひょっとしたら、内外を問わずこうした本当に実際に被害にあった人達が年老いて全て亡くなっていくことで、戦争責任についてはうやむやのままでやりすごそうという意図があるのかも知れない。いわゆる「ほとぼりが冷めるのを待つ」というヤツか。

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コメント

一番の問題点は合祀なのです。
戦犯以外の戦死者だけが祀られていた合祀以前は首相も昭和天皇も靖国に参拝していたし、それに対して近隣諸国は何も文句を言ってなかったんです。今の様に反発が出るのは靖国が合祀してからですね。
そりゃそうでしょう。日本から見て東京裁判は色々文句があるにせよ、近隣諸国から見れば戦争指導者として戦犯以外の何物でも無いのですから。むしろ一番の戦争責任者だったと見られても仕方のない昭和天皇の参拝に対しても、文句は言ってなかった位です。
その事を顧みれば、もし分祀してそれでも文句が出れば、逆に幾らでも言い返せますね。
そう思うと、自分達に都合の良い歴史だけ認識して、参拝賛成と言ってもねぇ。
結局、小泉のやっている事は、それらの厳然たる事実に一切触れず、ただサルでも分かるかも知れない「心の問題」と言う言葉にすり替えてるだけで、理念も糞も無い訳です。
但し、もう50年もすれば靖国が経済的に立ちゆかなくなるのも事実ですけど。
維持している遺族はみんな亡くなるからねぇ(^^;

投稿: AKA | 2006/08/16 21:43

どうもです。ひらのです。
ちょっとお聞きしたいんですが、いわゆる戦犯の合祀は誰が決めたんでしょうか。
小耳に挟んだ話では、厚生省のどっかで決めて靖国神社側にリストを出したとかなんとか聞いたんですが、続報もなくてよくわからない・・・

そうそう。靖国って遺族の遺族が支えていくんじゃないですかね?全体に対する割合も、一人当たりの出す量も少なくなるだろうけど数は増えていくんだし・・・
とかなんとか、どこにもなにも出していないひらのが言っても説得力ないか。少子化らしいからだめかもね。

投稿: ひらの | 2006/08/19 01:20

ひらのさん。
その通りですよ。
厚生省が靖国にリストを出して、合祀するかどうかは靖国が決定する。それを決定したのは当時の松平宮司で、これが1978年。最初に合祀名簿リストを出したのは1966年ですが、その時の筑波宮司は差し止めた。この辺りは先般出た天皇の富田メモ報道で詳しく書いて有りますね。
遺族の遺族って、まぁ靖国は幕末からの戦死者が祀ってある訳ですけど、現実には太平洋戦争の遺族のお金が殆どと聞いています。
要は代替わりが進んで行くと共に風化も進む訳だから、先行きはねぇって話です。もっとも右か左かしらんけど、どっかの団体が補助金出す様にはなると思うんだけどね。

投稿: AKA | 2006/08/19 16:52

AKAさん
なるほど。
じゃ(いまさらだけど)小泉首相が労働厚生大臣に指示して、リストをキャンセル(?)したら、どうなるんでしょうね?
いち宗教団体なのか、旧厚生省公認の追悼施設なのか、そのへんの立場がどっちなのか、はっきりしてもらいたいもんだ。

ところで、靖国神社って、3万円持っていったら本殿で参拝さしてくれるんですかね?
「首相だから入れた」んなら、神社としての政教分離はどうなるのか、それに乗って参拝した「首相」は職務としての参拝じゃないのか、どうなんでしょね?
ほんま、疑問の多いことです。


「遺族の遺族」はやっぱ、風化しますか。
日清戦争あたりなら孫とかひ孫とかの世代だとおもうけど、そこが減ってるんならやっぱダメですね。

投稿: ひらの | 2006/08/20 09:28

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