ひなまつりを斬る
恒例のくだらぬ習慣斬りシリーズ(いつの間に(^^;)。
3月3日は言わずと知れたひなまつりの日。ここで詳しい歴史的経緯を述べるよりも、もっとちゃんとしたサイトがあるのでそちらに譲るとして、ごく簡単に言えば、古代中国で汚れを払うための「上巳の祓え」という行事が、日本では人形に汚れを託して流し去るいわゆる流し雛の習慣となり、そのうち雛人形を流すのではなく飾るようになったのが室町時代の頃、である。
ところで何でちらし寿司を食べねばならないのだろう。この根拠は不明である。さらには最近ではケーキを食べるのが流行らしく、デパートのケーキ売場に行列が出来るぐらいだと(!)。これらはバレンタインのチョコや節分の巻き寿司級の、歴史のごく浅い、作為的・商業的な習慣であることをよく知っておいてもらいたいものだ。いや、食うなとは言わん。しかし、まるでこれが昔からの習慣ですというような誤った見識を持たないように願いたいということだ。
ちなみにちらし寿司に付け合わせるお吸い物の「蛤」には意味があるようだ。さらにいうと、桃の節句と言われながら、この時期桃の花なんて咲いてやいない。それも当然、旧暦の3月3日は、今年の新暦で言うと3月31日だ。やっぱり古来からの行事は旧暦でやった方が趣があるんでないのか。
| 固定リンク
« 屈辱のごちそうさま | トップページ | 保津峡 »
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 水星を観る(2024.09.06)
- 夏休み終わりのスイカ割り(2024.08.24)
- さどしま紀行(総括編・3)(2024.08.03)
- さどしま紀行(総括編・2)(2024.08.02)
- さどしま紀行(総括編・1)(2024.08.01)
コメント