驕れる者は久しからず
2005年のプロ野球も、パリーグはプレーオフを待つばかりとなり、セリーグはついに阪神タイガースがM1までこぎ着けた。しかも宿敵・巨人を相手に貫禄勝ちである。しかし、ほんの数年前まではこの2球団の立場は全く逆であった。
どうしてこのような明暗が分かれてしまったのだろうか。オーナーが、改革の必要性を悟り、外部の秀でた人材を招き、現場に余計な口出しをせず、存分に腕を振るわせたか、それとも、人気の上にあぐらをかき、ライバルチームで活躍しそうな選手を金にあかせて買いまくったあげく飼い殺しにし、気に入らないことがあればすぐに口を出し人事に介入するのか。この違いが如実に現れたということなのだろう。
とかく金さえあれば何とでもなるという風潮になりがちな世の中に対して、金だけじゃ勝てないんだぜということを示してくれたこの2球団の対照的な姿は、まさに快哉に値するだろう。
#それにしても阪神電鉄の株、300円台で買っていたのを今年2月に売ってしまったのは大失敗だった…今じゃ3倍近くに騰がっているではないか(爆)
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コメント
たまたま気まぐれでやった星野改革が成功し、その効果でなぜか大黒字になったので、経営者としても後追いで「改革マンセー」に変わったっぽかったけど。
伊良部を切って藤川に託した岡田監督など、星野が前任でさえなければ、巨人軍会長じゃないほうの恒夫と同じ、マスゴミに愚痴ってばかりのダメオヤジと化していたんだろなぁと。
公務員改革も基本的には同じことなんだと思う。「先の見えない改革をやって、失敗したらどうするんだ」と、既得権にしがみつく向きは反論するが、やらなければ堀内巨人になる。
投稿: Jan | 2005/10/01 04:49
Janさん、コメントありがとうございます。
改革に真剣に取り組ませるためには、改革による果実の味を知ることが一番の効き目のようですね。
ただ、一度うまく行ってしまうと、今度はずっとそのやり方を踏襲してしまい、その後だんだん実態にそぐわなくなってきても「このやり方でうまく行ったじゃないか、いまもうまく行っているのになぜ換える必要があるのだ」という風になってしまうのでしょうね。
今の公務員制度も、敗戦直後の荒廃の中から立ち上がる、あるいは高度成長期を支えるのにはうまく機能していたのかもしれませんが…。
投稿: くりりん | 2005/10/04 22:48