20年目の鎮魂
日航ジャンボ機が群馬県御巣鷹山に墜落してから20年。思えばあの頃自分はまだ小学生だった。ちょうど帰省の移動中に事故は起こり、実家に着いたときニュースが流れていた。確かそのときは行方不明というだけで、墜落の現場も判明していなかったように思う。
今年4月の福知山線脱線事故も凄惨であったが、さらに多い数の人名がこの日航機事故で失われた。安全と思って乗っている公共交通機関が凶器に豹変する瞬間である。
一般の利用客が努力して事故が防げるということではないだろうが、利用者が、単にコストやスピードだけを求めるのでなく、安全に細心の注意を払う交通機関を優先して選ぶのだという意思を見せれば、少しでも事故の可能性を減らせる原動力にはなるだろう。20年経った今もその課題は変わらない。
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