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タクシー運転手の背広

今日は仕事でタクシーに乗る機会があり、その際にたまたま夏の服装の話で盛り上がった。

かつて酷評を受けた「省エネルック」が、今「クール・ビズ」などと言い方を換えてまたお仕着せで普及を計ろうとしている。

ところが、そのタクシーの運転手さんの話では、「我々運転手側も夏は涼しい服装をしたいと何度も申し入れをしているが、会社が絶対に認めてくれない」のだそうだ。その理由は、多くの客(ビジネスマン達)が暑い中背広で一生懸命働いているのに、乗ったタクシーの運転手が楽な格好をしていたら失礼にあたるから、だそうだ。背広を脱いだら服務規程違反になるとも言っていた。しかし、実際には、見るからに暑苦しそうだから脱いでくれ、と頼む客(多くはオバチャン(^^;)が結構いるとのことだった。

矛盾はこの辺にありそうだ。皆が皆、「相手に失礼だから」という理由で背広を脱げないのだ。では逆に、相手が背広を着ていなかったときに、こいつは失礼なヤツだ、と自分は思うのかどうか。この発想を改めない限り、夏季の軽装はいつまでたっても普及しない。まあ、普及するかどうかに関わらず、自分はいつも夏は半袖カッターシャツだ。さすがにネクタイは締めているが、今年はそれもやめてみようかしら。明日から衣替え。

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