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同じ轍を踏まないために

昨日の投稿では、一方的な内容しか書かれておらず誤解を招く恐れがあるので、ではこれを受けて日本側がどうすべきなのかを考えてみた。

何よりも一番大事なのは、事実を知ることである。日本は先の大戦においてアジアでどのような振る舞いをしたのかを「事実」としてよく知っておかねばならない。これを言うと、すぐに「自虐史観か」と目くじらを立てる向きもあろうが、そうではない。自虐史観と非難したりされたりする時点で、既に何らかの色眼鏡を掛けてしか物事を捉えられなくなっているのだ。いま一番必要なのは、そうしたいずれか特定の先入観にとらわれず、客観的な事実を淡々と知ることだ。その上で、中国や韓国の人々がなぜこれだけ日本に対して非難するのかを考えるのだ。自らに非があるのなら素直に認め謝罪すべきだし、事実無根であるならば臆することなく(客観的事実を掲げて)反論すべきだ。かの国にだって、天安門事件や、チベットなどでの人権問題など、非難されるべきネタはいくらでもあるのだ。

確かに、既に老齢を迎えた、戦争を生き抜いた世代には、本当に理由があって日本を恨んでいる人達がいるだろう。これらの人々に対しては誠実な対応が必要だ。ところが一方で、連日の報道で紹介されるデモの群衆は、どう見ても若い戦後世代。彼らが本当に日本に蹂躙されたとはとても思えない。彼らは、一方的に教え込まれた史観に何の疑いも持たないから、また、鬱積した思いをぶつけるはけ口として、日本を標的にしただけなのだ(矛先を自らの政府に向けると弾圧されてしまうからな)。これらは、成人式で暴れたり、何かというと道頓堀に飛び込みたがる若者達、あるいは時勢に便乗してNHK受信料を払わない不心得者達と大して変わらない。そうした馬鹿者達の行動に、いちいち腹を立てるのはアホらしいではないか。ここは一つ大人になって、彼らに対して「かわいそうに」と声をかけてやれるだけの矜持と寛容さを持つべきだ。大部分の良識ある中国国民は、今回の事態をよしとは思っていないはず。この良識ある人々との信頼関係を失わない限り、将来的には楽観していいと考えている。

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

気をつけなければならないのは、ふたつ。

・そのとき時代が悪くなったのを、後付で日本軍のせいにされている可能性があること
・アメリカ軍による情報操作が往時相当なされていて、そのシナリオをなぞっているだけかもしれないこと

我々の10歳の頃の思い出を振り返るとよいのだが、文集や親の昔語りからストーリー強化しているはず。ましてそれがウン十年も経ってからということになると。

「客観的な事実」が朽ち去るに十分な時間が過ぎていることにも併せて留意すべきかと。

投稿: Jan | 2005/04/21 01:00

こちらには はじめまして、うさこと言います<(_ _)>くりりんさんのブログと完走記集の隠れファンです。レベルが高すぎて掲示板にはお邪魔できませんが、ブログだけは、いつもロムさせていただいています<(_ _)>

特に今回のくりりんさんの洞察力と卓越した文章力はすごいです。まるで社説を読んでるみたいでした(^^)とても勉強になります。これからもマラソンともどもがんばってください。
すみません、場違いな者がお邪魔しました<(_ _)>

投稿: うさこ | 2005/04/21 14:53

Janさん:
確かに、個人の体験談のみに頼ってしまうと、思いこみ、擦り込みにかなり大きく影響されてしまうと思います。だからこそ、文書等の史料を地道に解析していく考古学的なアプローチが必要だと考えます。古代や中世の歴史ですら今でも客観的な事実を求める努力が続けられているのですから、第二次世界大戦関連だけ事実が朽ちているとも思えませんが。

うさこさん:
いらっしゃいませ。コメントありがとうございます。いつも(わざと?!)難しい物言いですみません。パッと見は社説のような成りをしていますが、中身はほとんどハッタリですので(^^;臆せずどんどん突っ込んでやってください。

投稿: くりりん | 2005/04/24 22:52

1930年代以降、何が変わったかというと、写真雑誌にせよラジオ放送にせよ、マスメディアという情報発信メディアが大きく成長したことで、情報操作の類も増えています。
史実を追うための客観的な史料を抽出するには、S/N比があまりにも悪くなっているということは、よく注目しておくべきかと。

投稿: Jan | 2005/04/27 02:59

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