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ATS作動せず

土佐くろしお鉄道・宿毛駅での特急南風激突事故が報道されているが、これもまた不可解な事故だ。

既に繰り返し報じられ解説されているとは思うが、駅手前には一定速度を超えて列車が進入すると自動的にブレーキがかかるATSという装置が付いていた。にもかかわらず、乗客の証言によれば、減速すべきところで加速したということである。機器の故障かあるいは運転士の故意でもなければこのような事故はありえない。

実はATSの場合、(速度超過の)警報が鳴ってから何秒か以内にブレーキをかけた上で解除ボタンを押せば、自動ブレーキはかからない仕組みとなっている。自動ブレーキと言っても、要は非常ブレーキで列車を完全に止めてしまうものだ。ATS動作の度にいちいち止まっていては運行ダイヤがメチャメチャになってしまうので、運転士が「警報はわかった、自分で止めるから非常ブレーキは入れてくれるな」という操作をすれば、完全停止することなく運転は続行できてしまうのだ。

だから今回の事故でも、そもそもATSの警報は鳴ったのかどうか、もしそうだとしたらその後の運転士の操作はどうだったのかを検証しなければならない。しかし運転士は死亡してしまった。原因究明は困難になりそうだ。

それにしても、もしこのような状況に居合わせたとき、乗客として何か出来るかというと、ほとんど術が見あたらない。非常用ドアコックを引いたらブレーキはかかるのだろうか。車掌に知らせて、後部運転席の非常ブレーキを引く、そんな時間もないだろう。結局衝撃に耐える体勢を取るしかなさそうだ。くわばらくわばら。

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