くだらぬ習慣斬り
恵方巻ネタが案外ウケているようなのでこの系統の話をもう少し。
クリスマスにケーキを食べる、これも歴史的には何の根拠もない。菓子ケーキ業界が仕組んだものに過ぎない。そもそも、キリスト教徒でもない日本人が何でクリスマスを祝うんだ?ほんとに祝いたいなら少なくとも教会のミサに行くべきだろう。それに、クリスマスだけでなぜイースターやハロウィンは無視するのか。何?あなたは仏教徒?それなら4/8のはなまつり(お釈迦様の誕生日)や12/8の成道会(じょうどうえ=お釈迦様が悟りを開いた日)を祝うべし。
チキンを食べるのはまだいくらかましかもしれない。七面鳥を食べる習慣は確かに欧米でもあるからだ。しかしこれも実はそんなに古い歴史ではない。欧州から米大陸に移った清教徒が七面鳥を食べて祝った習慣が欧州に逆輸入されたものだそうだ。せいぜい17世紀ぐらいからの話。となると、歴史的には平賀源内の土用のウナギ級といえよう。
バレンタインのチョコレート、これも酷い習慣だ。聖バレンタインは3世紀頃に実在のキリスト司祭。当時兵士は結婚することを禁止されていたのだが、この司祭はこっそり式を取り持っていたらしい。で、それがバレて処刑されてしまったのが2/14。というわけで、彼の功績にちなんでこの日に恋人同士でメッセージカードやプレゼントを送る古くからの習慣が確かに欧米にはある。
しかし、チョコレートは何の関係もないし、女性から男性のみと決まっているわけでも何でもない。酷い、と言ったのは、どうがんばってもチョコレートをもらえないような人(私か!(爆))にとっては、この習慣はまさに拷問・リンチに値するということだ。そのことが理解できない人のために言うと、子供を授かろうと頑張っているのになかなかできない夫婦に対して「赤ちゃんはまだ?」と聞くぐらいに失礼で傷つけられるということだ。この主張をあまり声高に言うとモテない者のひがみとして余計に冷笑にさらされるだけなのでずっと黙っていたが、この機会にあえて言わせてもらった(ああすっきりした)。ちなみに今となっては心頭滅却、何とも思わずに過ごせるようになったが(爆)。
続いてひなまつり。人形を飾る習慣は確かにその通り。昔は穢れや災厄を人形に付けて流し去る流しびなだったわけだが、江戸時代あたりから綺麗な人形を並べて飾るようになった。でも、ちらしずしを食べる習慣ってどうよ。歴史的な裏付けは思い浮かばない。それに加えてここでもまたケーキ。何回出てくれば気が済むのか、菓子ケーキ業界。
とまあ言い出せば切りがないので今回はこの辺でやめておくが、気が向いたら夏・秋編でもやることとしよう(^^;。
もし習慣が陰謀で作り出せるのなら、私は選挙の時に必ず投票に行く、という習慣を是非流行らせたいのだが。え?無理か?
#さらにいうと、選挙で投票するという制度自体、歴史の古さでは平賀源内よりも劣る。お粗末。
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コメント
イースターはどうだったか印象がないけど、
ハロウィンは最近、けっこうイベント化されているようですよ。
子どもを対象にしていることが多いみたいだから、
我々にはあまり縁がないけど。
投稿: けーぜ | 2005/02/05 14:45
ベトナムでもバレンタインデーで宜しく盛り上がっちゃってるようで、困ってます。
なお困るのは、男性から女性に贈るらしいこと。ついでに腹立たしいのは、3月8日の国際婦人デー、10月20日の(ベトナム独自の)婦人デーででも、女性に贈るんだそうだ。その逆はないというのに!!
投稿: Jan | 2005/02/08 08:01
けーぜさん:
コメントありがとうございます。実はハロウィンのことはよくわかってなかったのですが、どうやら純粋的キリスト教行事というわけでもなさそうですね。日本で言うお盆?
Janさん:
先輩お久しぶりです。ベトナムでも流行っていますか。そういえばベトナムの宗教というのもあまりはっきしりませんね。仏教徒?そもそも共産主義自体が宗教みたいなもの?!
投稿: くりりん | 2005/02/09 22:32
九割がたが仏教徒ということです。昨日は古都フエの有名な寺院(天姥寺)に行ってきました。
http://blog.drecom.jp/jan_recently/archive/694
共産主義的には「宗教は阿片」でしたっけ(苦笑)。さまざまに弾圧された時期もあったのでしょうが、今の社会主義ベトナムではどうやら両立できているようです。
投稿: Jan | 2005/02/10 08:26
「イースター」に言及されていたので。クリスチャンなら当然、イースターが最大のお祝いごとです。
クリスマスは冬至祭辺りが起源(太陽神の再生・誕生をイェズスの誕生に結びつけたんだったかな?)に関わっていたはずですが。
キリスト教の奥義は、ヒトが背負い込んだ原罪をイェズスがその処刑によって代わりに裁かれ、そのうえで復活して、後世のヒトビトを暖かく導く...といったことだったはずですので、その奥義に直接関わるイースター(復活祭)は大切。
子どもの頃、テネシーから来た牧師さんの世話に数年間なってましたが、イースターのときはやはりゆで卵をカラフルに絵付けしたり、牧師さんの奥さんお手製のめちゃ甘ったるいプリンケーキに舌鼓を打ったりしてました。
投稿: Jan | 2005/02/13 10:12